イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第530回
予測

9日(木曜日)の上海総合指数は
朝方10時半頃(日本時間で11時半)には指数ではマイナスでした。
ですが、その後は指数は上がってきており、
引けでは+1.39%高の1,131.05ポイントとなり
かろうじて1130ポイントを維持していました。

昨日の指数が急伸した後で大きく下がったなら
中国証券監督管理委員会も立つ瀬がないでしょうから
予測になりますが、
機関投資家はその後
証券銘柄や割安株を中心に買いを集めさせ
1130ポイントを維持したように見えます。

そうでない限りは
普通は利益確定売りで株価が下がり
指数でも下がっていくのが普通の状態です。
ですが、9日はそうはなっていませんでした。
中国証券監督管理委員会(CSRC)は
上場企業の自社株買いや
追加政策への期待が打ち出されることでの餌で
何とか今回の危機を乗り切ろうとしているのでしょう。
今回の中国証券監督管理委員会の処置は
注射で言えばカンフル剤を討ったようなものです。
(事実上の政策の実施ではない)
実際のワクチンを投与したわけではありません。
(本当の市場化活性化策の実施)
ワクチンを投与したなら免疫性ができて
株式市場は指数でも徐々に値上りしていきます。
そのような処置でないことが、
今日の上海総合指数での上げ下げで判断できました。

今週は中国本土の株価は上がっていく可能性はありますが、
実際のワクチンを投与したわけではありません。
今後は中国政府の意向で
大きく指数でも下がっていくことはなくなるかも知れません。
ですが、株価でもまだ大きく上がっていく段階ではないでしょう。

10日(金曜日)の中国株式市場株価指数は
4指数全部が下がってきました。
上海総合指数は2.01%安の1108.29ポイント。
深センA株指数は2.31%安の280.58ポイント。
上海B株指数は1.55%安の69.02ポイント。
深センB指数は1.72%安の228.50ポイントと小安く引けています。

今後株価が上がっていくのは
実際に政策でも追加策が打ち出されたときとなるでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年6月17日(金)

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