中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第726回
上海陸家嘴金融貿易区開発の
2005年12月本決算より

上海陸家嘴の金融区開発を手がけている
上海陸家嘴金融貿易区開発(コード::900932)
2005年12月本決算では売上高が
前年比で13.1%減ながら
純利益は15.3%増となっていました。

売上高 --- 18億2812万8329元 前年比 13.1%減
純利益 --- 5億6996万6625元 前年比 15.3%増
EPS --- 0.31元(前年は0.26元)
期末配当 --- 0.06元

上海陸家嘴金融貿易区開発の本社には
今まで3回ほど伺って話を聞いています。
同社の基本方針は
同社自身が大きく伸びていくというより
いかに上海という地域で海外の投資を利用して
中国経済を発展させていけるかがテーマになっています。

上海陸家嘴金融貿易区開発は
私自身一番最初に投資した企業で
出版本の中で「中国株で1億円儲けた!」の中にもありますが
1994年に一番最初に中国企業の中から投資に選んだ企業でした。

ですが、本社に伺って話を聞いていると
企業自身が大きく成長していくというよりは
国家戦略的上海陸家嘴金融貿易区の中で
いかに開発していくことで中国が成長できるのかが
最大のテーマになっているように思えます。

私自身が投資した1990年代には
同社株は成長企業としてみることができました。
ですが、今の段階ではそうはいえなくなってきています。

不動産企業では
民間企業系が強い企業が業績を伸ばしてきています。
特に1999年に購入した
不動産デベロッパー大手企業の深センB株企業で
万科企業(コード:200002)は大きく業績を伸ばしています。
同社の本社には2002年に伺ってミーティングを行っています。
またその後うかがった不動産企業では
天安中国投資(ティアン・アン、コード:0028) 、
華人置業(チャイニーズ・エステート、コード:0127) 、
復地集団(コード:2337)などがありますが
全銘柄の企業の株価が上昇しています。
このような企業は
企業自身がいかに成長して市場シェアーを伸ばしていけるかが
企業経営に求められています。

上海陸家嘴金融貿易区開発は
国家発展のために
同社がいかに動いていくかが最重要課題となっているために
業績は大きく伸びてはいません。
ですので株価値上がりで投資を考えるのなら
他の不動産企業で考えるべきでしょう。
時代の流れと投資できる企業は変化していきます。
ですが、2010年には上海万博が行われますので
同社も気になる企業です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年3月17日(金)

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