中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第757回
北人印刷機械へ今後投資はできるか

オフセット印刷機製造で中国最大の印刷機メーカーである
北人印刷機械の(コード:0187)2005年12月本決算では
売上高は9億9400万元で13.8%減の減収となっており、
純利益は43.1%減と大きく減益となっていました。
EPS(一株利益)では
2004年度の0.2398元から0.1363元まで大きく下げています。
北人印刷機械の工場には2003年8月を含め2回ほど伺っており
ミーティングを行っています。
北人印刷機械は中国で40年以上歴史を持つ印刷会社で、
印刷機械製造で圧倒的な市場シェアを持ています。
私は北人印刷機械を訪れる前には
印刷会社が投資の対称になる企業であるかどうかに対して
疑問がありました。

ですが、同社に訪れて考え方が変わった企業でもありました。
日本では印刷機械に対しては
人件費への高騰により競争力がなくなっていますが、
逆に中国では人件費が安く
いくらでも海外の企業と競争ができます。
また外国の印刷機械の二分の一の価格で生産できるということで、
長期投資では検討できないが
短期投資で検討できる業種に入るのではないか
というふうに考えた企業です。

2003年の投資判断では北人印刷機械は、
「中国国内で60%のシェアを誇っていることを考えると
同社がトップを譲ることはなく、
今後数年間は同社は成長していくことは間違いないでしょうから
投資に充分に値するでしょうが・・・・
この分野は機に成熟産業でもありますので
10年、20年、という投資対象にはならないでしょう。
取りあえず3年、5年間の同社の動向を見ていったうえで
次の展開を見ながら投資を継続するか、
を考えていけばいいと思います。」
という内容でした。

投資期間ではその年数では2005年を境に
2006年からは投資ができない企業に変わっていくでしょう。
印刷機械市場は競争が激化してきていることと、
機械市場が飽和状態になってきていますので
今後の収益の伸びは期待できません。
今後同社に対しての投資は
慎重にしたほうがいい企業に入ってきました。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年5月1日(月)

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