中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第767回
小売企業の発展

業績の伸びの違いはあれこそ
小売企業の聯華超市や北京物美商業は伸びていくでしょう。

小売企業が伸びていける段階というのは
その国が発展していっており、
まだ市場が未開拓の地区が大きい場合で
企業も成長していくことができます。

特に日本の小売企業でも同じ状態のときがありました。
現在イトーヨーカドーやセブンイレブンは
業績でも伸びてはきていますが、
過去のような高い企業成長率での伸び率は難しくなっています。
現在小売企業として生き残っていけるかどうか
企業改革で格闘しているダイエーも
かつては、
飛んでいる鳥を追い越すくらいの勢いで業績が伸びている時期、
がありました。

その背景は1945年第二次大戦で敗戦になった日本で
物資が不足しており、何もないところからの復興でした。
小売でも小さな商店が主流だったときで
大店舗のお店はまだありませんでした。

ですので小売企業でも大店舗を拡大していき、
業績でも大きく伸ばしていける時代でした。
波に乗れた小売企業は日本に店舗を拡大していきながら
業績でも大きく伸ばすことができた時代です。
その時期は同業他社に対して、
如何に有利な場所に店舗を増やしていき利益を上げていけるかが
一番重要でした。

今の中国では過去の日本のように
まだ小売企業が進出していっていない地域に対して
店舗を増やしていくことができる時期です。
かつての日本のように店舗を拡大していくことで
業績を伸ばしていけるのが中国という国です。
その国によって店舗拡大に対する方法は違ってきますが、
まだ伸びていける業種であることは確かです。

国民所得が上がっていくとともに消費者のニーズも多様化していき、
そのような商品を提供できる小売企業が中国でも伸びていきます。

それを睨んで各国の海外企業も
製造国から消費国に変わってきた中国に進出をしていっています。

日本では大手小売企業の進出が一服したのと同時に先進国となり
ほとんどの商品が一般家庭にいきわたった時点で、
小売企業も
店舗を拡大して業績を大きく伸ばしていくというよりは
商品の中身で如何に消費者に受け入れられるものを提供できるかで
生存競争の中、生死をかけて経営を続けています。
また、日本の小売企業でも新天地開拓として中国に進出していき
業績を上げていこうとしている企業も多くあります。

このような流れを見てきますと
小売企業が伸びていける国というのは
国民が豊かになっていく段階で
小売企業の成長が止まるときが
その国での成長が止まる時期でもあるように推測できます。

つまり中国が発展していっている間は
小売企業の業績も伸びている時期で、
もし小売企業全体の収益が伸びなくなったなら
中国も現在の発展途上国
(現在は中進国となってきつつありますが)ではなく、
日本のように先進国の仲間入りを果たし
小売企業の商品も
もう一般市民に行き渡った時期と見ることができるでしょう。

このような時期になったなら
小売企業への投資もできるかどうか検討する時期に入ってきます。
ですが、
そのようになるのはまだまだ何十年先かも知れません。

今の時点では小売企業は伸びていけますので
投資が検討できる段階です。
まだまだ中国では小売企業は伸びていける業種に入ります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2006年5月15日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ