中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第874回
ペトロチャイナと配当利回り

今のペトロチャイナの株価は8.20香港ドル前後となっており、
配当利回りでは4%強となっています。

ペトロチャイナの業績が今度鈍化していったとしても、
現段階では2006年決算で配当金が増えていく見通しです。
配当金でも4%強というのは大きな魅力とはいえませんが、
評価できる配当利回りです。

私自身も2001年にペトロチャイナの株を購入していました。
私の出版本で「中国株で1億円儲けた」にも書いてありますが、
購入株価は1.60香港ドルでした。

ペトロチャイナの株価は8.20香港ドル前後で
1.60香港ドルで購入していた時に比べ
株価は約5.125倍の値上がりです。

配当利回りが4%強ですから、
投資した株価に対して配当利回りを見てみますと
20.5%(税込み)となります。

投資期間では5年間かかっていますが、
投資金額に対しての配当利回りが20.5%でしたら
悪い数字ではありません。
また、日本の銀行に普通で預けておいたなら
何百年という年数がかかる配当金です。

もしここでペトロチャイナの株を売却してしまえば
投資金額に対して5倍以上の利益となりますが、
年間20.5%の配当金はもう貰う事はできません。

逆にペトロチャイナが毎年収益の伸びとともに
配当金も引き上がっていったならなおさらです。
将来は年間20.5%ではなく、
もっと高い配当利回りになっていきます。
配当利回りでも25%か、
30%以上になっていく可能性が大きいでしょう。

売却してしまうということは、
そのような権利も売却してしまうということと同じですから、
あまり得策とはいえないでしょう。

投資の仕方として
今後株価が下がっていくのがはっきりと分かっているのでしたら、
現在の株価で売却し
株価が下がったところで買い戻すというやり方もあります。
ですが、これにも問題があります。

証券各社によっても違いますが、
為替の手数料で片道15銭から45銭かかるのがほとんどです。
両方で30銭から90銭かかります。
香港ドルが15円でしたら15銭は1%になります。
これに証券会社の手数料がかかったり、
売却時には利益に対して10%の税金がかかってきます。
ですので、買値に対して株価が下がっていっても
10%程度の値下りではあまり利益になりません。
やはり20%程度下がらないと利益になりません。

20%下がった時点で売却した資金を全部投資したなら
配当利回りでも上がっていきます。
20.5%だったものが25%になるかもしれません。
本来はこのような手で投資ができたら一番いいのですが、
絶対に下がるという保障はどこにもありません。

ですので、あまりお勧めするような投資の仕方にはなりません。

ただし、これから購入を検討するのであれば、
今後大きく株価が値下りしたなら
配当利回りも上がっていきますので、
そのときは購入していくことも検討できますが。

購入した株価に対して配当利回りが10%を超えるようになったなら
その配当金を中国株投資に再投資していくことで
また中国株を増やしていくことができます。

このような投資の仕方も
中国株では配当利回りが高い分だけ十分検討できます。

ただし、短期投資ではなくて、
数年間という投資のスパンで見ていくことが条件になります。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年10月11日(水)

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