中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第979回
パークソンの2006年12月本決算から

マレーシアのコングロマリット(複合企業)で
ライオングループの傘下企業である
パークソン(コード:3368)は
中国で百貨店「パークソン(百盛)」と
スーパーセンター(愛客家)を展開していますが、
2006年12月本決算では売上高が前年比で79.8%増、
純利益が85.8%増と伸びていました。

2006年12月本決算
売上高 --- 21億8400万元 前年比 79.8%増
純利益 --- 4億6100万元 前年比 85.8%増
EPS --- 0.83元
配当 --- 0.27元

パークソンは2005年11月に香港市場に上場した後、
2005年に買収した店舗と新規出店が収益の伸びにつながったほか、
2006年5月には北京市内、山西省太原市、
河南省鄭州市、黒竜江省ハルビン市などで百貨店を経営している
北京百盛を買収し完全子会社化しました。

2006年11月には雲南省の2つの百貨店
(昆明百貨店と昆明人民路百貨店)を買収しています。
パークソンは上場後、買収を繰り返し新規出店を加速しており
収益も順調に伸びています。

パークソンは業績の伸びとともに株価も上げてきました。
パークソンの2007年1月の安値では34香港ドル程度でしたが、
その後値上がりしてきており
2月12日には終値で年初来高値の49.2香港ドルをつけてきました。
3月2日の株価は47香港ドルでPERが56倍となっていました。
PERは56倍ですから低い数字となっています。

上海B株市場の小売企業で
上海友誼集団(コード:900923)のPERは28倍程度ですから、
PERで見比べればパークソンのほうが
上海友誼集団より2倍高く買われていることになります。

業績から見れば上海友誼集団の2006年6月中間決算では
売上高が前年同期比で21.9%増となったものの
純利益は2.9%増と伸び幅は大きくはありません。

それに比べパークソンの2006年6月中間決算でも
売上高が前年同期比で86.7%増、
純利益が84.2%増と大きく伸びていました。

パークソンの方が売上高、純利益とも大きく伸びており
その分株価でも高めに買われています。
投資家に人気がある銘柄であるかということがわかります。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年3月7日(水)

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