中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1056回
しばらくは下げていく

香港市場、中国本土B株市場でも
サブプライムローンの影響だけではありませんが、下げています。
ではこれから中国の経済はどのようになっていくでしょうか。
アメリカの経済が今後マイナス成長に陥ったら
輸出している中国の企業は打撃を受けます。
では、これで中国の成長が止まってしまうのかといえば、
そんなことは考えられません。
むしろ、アメリカを抜いたアジア経済、
欧州経済との関係を強化していき
成長を維持できるようにしていくほうに
当然力が入っていくでしょう。
また、中国国内の内需拡大で成長していけるかが
課題になってきます。

日本は成熟社会の仲間入りをしており
公共投資で景気の梃子入れをすることは難しくなっていますが、
中国では公共投資の材料は有り余るほどありますので、
内需を拡大させ成長させていくことの手段としても使えます。

中国政府は五輪後の景気刺激策として
総額3700億元の経済対策を検討しており、
1500億元の減税と2200億元の財政支出、
個人所得税の非課税限度額引き上げ、
輸出増値税(付加価値税)の還付率引き上げ、
財政支出では、社会保障の強化、農業支援、
公共事業投資などとなっていますが、
具体的にはまだですので
いまのところ香港市場、中国本土B株市場は
上げてはいかないでしょう。

具体的な株式市場への支援策がでてこないと
株式市場は上げていきませんが、
支援策がでたとしてもすぐに効果が出て
香港市場、中国本土B株市場の株価が
そこから上昇していくことも考えづらいでしょう。
支援策がでた時点では若干上げてはいくでしょうが、
すぐに下げていく可能性が大きいでしょう。

サブプライムローンの影響が世界経済への後遺症として、
減速傾向が大きくクローズアップされてきたら、
いくら中国政府が株式市場への支援策を出してきたとしても
下げていく可能性があります。
また、下げていくでしよう。
では、ここで中国株が下げていくことは悪いことでしょうか。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2008年9月1日(月)

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