中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1063回
リーマン・ブラザーズとAIG

9月15日のニューヨーク株式では
米4位の米証券大手リーマン・ブラザーズ(LEH)が経営破綻し、
連邦破産法適用を申請したことで金融不安が広がり
ダウ平均は前日比で-4.4%下げ、
504.48米ドル安の10917.51米ドルと大きく下げていました。
リーマン・ブラザーズには
米政府は公的資金を注入するのを見送ったために経営破綻しました。

米サブプライム住宅ローン問題に伴う信用不安により、
半年間で米証券大手5社のうち
3社が破たんや救済合併に追い込まれています。
金融機関の経営不安が強まるのは必至で、
まだ経営危機の連鎖は断ち切れてはいません。
15日の英ロンドン市場では銀行株を中心に売り圧力が強まり、
FT100種平均株価指数は前週末終値比212.5ポイント(3.9%)安、
フランクフルト市場のドイツ株式指数(DAX)の終値は
2.74%値下がりして引けていました

9月16日に米連邦準備制度理事会(FRB)は
経営難に陥り株価が急落している米保険最大手
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対し、
最大で850億ドル(約9兆円)を融資することを決めています。
AIGには
低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)に絡む
金融商品の巨額損失で資本不足の懸念が浮上しており
株価も急落していました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は
経営破綻したリーマン・ブラザーズに対しては
社会的に大きな影響がないとして公的資金投入を拒んでいましたが、
AIGに対しては世界中に取引先や顧客を抱えており、
もしAIGが破綻すれば
金融システムを揺るがす事態に発展する可能性が高いとして
緊急融資を容認しています。

ポールソン米財務長官も同日声明を発表し、
「市場の安定と秩序を確実にし、
わが国経済の混乱を最小限に抑えるため、
FRB、証券取引委員会(SEC)など監督機関と密接に協力して行く」
と表明しています。

FRBは融資と引き替えに、同社の株式取得権を取得し、
権利行使すれば
AIGの発行済み株式の80%を獲得し、
事実上AIGはFRBの管理下で再建を図っていくことになります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2008年9月26日(金)

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