中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1084回
疑問

最近フッと思ったのが、
私自身中国株投資をしていながら
本当に中国という国が成長していくと根から思っていたのか、
疑問がでてきました。

中国が成長していくのは間違いないであろうが、
しかし何があるかわからないので
そのときはすぐに資金を
全部引き上げる覚悟をしておこうという気持ちで
今まで中国株投資をしてきました。
確かにこれは必要なことで違いありません。
ですが、この考えとは別に、
本当の意味で「根性を据えた投資を行ってこれたのか」、
本当の投資とは何か、少し考えてしまいました。

いまは「サブプライムローン問題」の影響で世界経済が低迷し、
中国株式市場も低迷して大きく株価が下がってきており、
こんなときこそ
安値買いが出来るチャンスが
向こうから勝手にやってきてくれたのだから、
こんな買い場はないという気持ちでいまは中国株に投資しています。

日本では国民に一人当たり1.2万、
年齢によっては2万円の定額給付金を出す出さないかとの
議論が国会で出ていますが、
第1080回で書きましたが、年間では約8.7兆円、
1日あたり約239億円、
1時間あたり約10億円の借金が膨らんでいます。
総額では857兆7000億円を超えて順調に借金は増えています。
この借金を日本はどうするのでしょうか。
経済対策に関しては日本は情けないどころか、
何もでていないのと同じですから、
国民はもっと政治に怒ってもいいのではないでしょうか。

一方、中国では4兆元規模の財政出動、
3770品目の輸出増値税(付加価値税)還付率見直し、
中国人民銀行(中央銀行)が
商業銀行の貸出基準金利と預金基準金利を1.08%引き下げた、
1200億元規模の法人向けの減税実施予定、
軽工業・繊維産業支援策を発表、
業績悪化で苦戦する航空各社に続き、
中国政府が電力会社に財政支援を行うとの観測、
など、矢継ぎ早に対策が出てきています。
日本とは速さも違えば実効性でもすぐに手を打ってきています。

中国を見ていて今後も成長は間違いないと思っていても、
中国株投資に対しては心のどこかで疑りの部分が出てきています。
最近では中国水務集団が関連取引の内容を公にする前に、
投資家担当のスタッフが
特定のアナリストに電話で情報を流したということがありました。
また、家電量販チェーン最大手の国美電器の黄光裕・会長が
株価操作の疑い、
贈賄容疑でも北京市公安局の取り調べを受けています。
どこの国でもありえる事件ですので、
このようなことを挙げて中国株投資に対して
疑りを抱いているのではなく
もっと深い部分で中国株投資に対しては
疑りを持っているのではないか。
それは表面ヅラだけで投資していて、
本当の意味での投資をしてはいないのではないかという疑問です。
(次回に続く)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2008年12月8日(月)

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