中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1129回
ワー・サン・ガス

中国本土でガスの供給、ガス管の敷設サービスを手がける
ワー・サン・ガス(華炎燃気、コード:8035)は
2004年4月6日から
5年以上に及ぶ取引一時停止期間が続いていましたが
2009年5月12日より取引再開されました。
ワー・サン・ガスは粉飾決算したために
2004年4月6日から売買停止が続いていました。

ワー・サン・ガスに対しては売買停止する前までは
投資できる企業だと私自身考えていました。

ワー・サン・ガスは粉飾決算する前の年には配当も出していました。
なぜ、配当を出したのかそれもよく分からないことでした。
ただ、投資家としては事業が
その当時の決算発表通り順調に伸びていると
信じ込ませるには十分でした。

粉飾決算などは投資家は誰も見抜けませんので
多くの投資家はワー・サン・ガスに投資をしていました。
また、投資家は売買停止になるまで株を保有していました。

ワー・サン・ガスは資産再編の実施にともない
同社は売買再開日から社名を「濱海投資有限公司」に変更します。
ただ、香港証券取引所での株式取引では、
あらためて公告するまで引き続き旧社名が適用されます。

また取引再開後、一般株主を対象に
既存株1株につき1株の株主割当増資を実施します。
割当価格は0.04香港ドルです。
また、再編の主導者である
「天津泰達投資控股有限公司」(泰達)は、
一般株主の保有株を対象に公開買付(TOB)を実施します。
1株あたりの提示価格は0.08香港ドルの予定です。
ですが、日本の投資家は
日本の証券法により受け取ることはできません。

株主割当増資されたら市場に出回る株数は増えますので、
その分一株資産は分散された分少なくなっていきます。
この点は日本の投資家にとっては損な情報です。
(次回に続く)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2009年5月15日(金)

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