中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1152回
自殺の理由

お金や仕事がない人の自殺者も増えていますが、
お金と地位があっても自殺を選ぶ人もいます。

金融や投資の世界では過去1年自殺が相次いでおり、
英投資家のカーク・スティーブンソン氏は2008年9月に、
ドイツの富豪アドルフ・メルクレ氏は今年1月に
それぞれ電車に飛び込んでいます。
米フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の
CFO代行だったデービッド・ケラーマン氏は
4月に首をつっています。
米国自殺学会(AAS)の幹部ラニー・バーマン氏は
自殺者の8〜9割は精神的にダメージを受けていたと診断され、
実際に治療を受けようとしたのはその半分程度だとしています。

また、韓国では経済危機で社会不安が噴出しており、
失業から自殺者が出ていますが、
企業側にも一端の責任があるのではないかと訴えています。

自殺率が最も高いのはハンガリーで、
自殺率1位となっていますが、
韓国もOECD(経済協力開発機構)で
自殺率が最も高いとされています。
10万人当たりの韓国の自殺者数は1982年に6.8件でしたが
2006年には21.5件に急増しています。
自殺の約80%は鬱病が原因とされ、この5年間で約33%増えており、
いまや国民の2.7%が鬱病といわれ、
金融問題も原因の一つとして挙げられています。

過労死問題も深刻で
韓国では2004年に週休2日制が導入されましたが、
2007年の年間平均労働時間は2357時間で、
他のOECD諸国よりかなり長くなっています。

2007年には107人の官僚が死亡し、
そのうち41人はストレスが原因と見られ、
労働時間の長さは必ずしも仕事の質を保証しないとしていますが、
長時間労働を尊ぶ文化では
家族生活が犠牲になっているとしています。

最近2人の有名な俳優が自殺しましたが、
一人は崔真実(チエ・ジンシル)さん39歳、
もう一人は金知厚(キム・ジフ)さん23歳で、
崔さんはインターネットに虚偽を書き込まれたことを苦に、
金さんは同性愛を告白したあと、
嫌がらせの電子メールに悩まされて自殺したとされます。

日本も韓国と同じように「長時間労働を尊ぶ文化」があり、
家族生活が置き去りにされ犠牲になっています。
逆に長時間働かないと
企業が利益を出せなくなっているということも言えますが
なんのために誰のために働いているのか、
考える間もなく鬱病になっていく人もいるでしょう。
また、嫌がらせの電子メールなどで
精神的にダメージを受けて自殺する人もいます。
いまは世界経済減速によって
社会問題の悪化や社会的亀裂を逃れられる国は
ほとんどないでしょう。

では、これらのことで死ぬだけの必要があるかといえば、
そうだとは言えません。
当たり前のことですが、
人は誰だって寿命がくれば生きていたくても死んでいきます。
そこまで生きていけるだけの資産があれば多くの人は
死ぬのを思いとどまるケースが多いのではないでしょうか。
お金は多くは必要ないかもしれませんが
生きていける分だけあれば幸せになれる人が多いでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2009年8月3日(月)

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