中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1216回
不動産企業の2009年本決算から

不動産デベロッパー大手である
万科企業の(コード:200002)2009年12月本決算では
売上高が前年比で19.2%増、純利益が32.1%増と
増収増益になっていました。

2008年の販売単価下落が影響したほか、
利幅の薄い低所得者向け住宅を販売したことで
粗利益率は前年の27.9%から22.0%に
約6ポイント低下していました。

万科企業が2009年に新たに取得した開発用地は
1000万平方メートル余りで、今後も積極的な開発を続けていき、
2010年の新規着工面積は
前年比52.5%増の855万平方メートルを見込んでいます。

2010年1月には瀋陽や上海などで
合計11件の不動産開発プロジェクトを獲得しており、
取得総額は82億1000万元となっており、
敷地面積の合計は155万5000平方メートルとなっています。

また、万科企業の1〜2月の累計販売面積は
前年同期比8.4%減の73万5000平方メートル、
販売額は44.3%増の87億8000万元となっていました。

万科企業が2009年に新たに取得した開発用地は
1000万平方メートル余りで、
今後も積極的な開発を続けていきます。
2010年の新規着工面積は
前年比52.5%増の855万平方メートルを見込んでいます。
同社は今後も年平均20〜30%の成長を維持する方針で、
2010年の販売額700億元超に対してクリアーできるとしています。

人民解放軍系コングロマリット企業の
保利(香港)投資(コード:00119)の2009年12月本決算では、
計上可能な不動産販売額の増加が見込めるほか、
コスト削減により利幅が改善したことで、
売上高が前年比で116.5%増、
純利益が196.9%増と大きく伸びていました。
保利(香港)投資は1月初旬に、
2009年の不動産販売額(成約ベース)では
通期目標を46%上回る前年比45%増の80億元に達したと
発表しています。

金融当局が公開市場操作(オペ)による
流動性の吸収を強化する中、
市場では全国人民代表大会(全人代)閉幕後、
今月中にも銀行の預金準備率が再引き上げされるとの
観測が出てきています。
(中国人民銀行は2月25日付で
市中銀行の預金準備率を0.5%引き上げています。)

政府がインフレ抑制に動くとの警戒感は強く、
特に不動産企業への融資が一時的にも減っていくと見られ、
不動産企業の株価は現在低迷しています。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2010年3月19日(金)

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