前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第145回
ジャガイモの皮むき怖いのよ

私は夜間の成人教育の学校で、
車の整備を習ったことがありますが、
先生は車の整備や販売をしている現役の技術者でした。
その人が言うには、若い整備士のなかには、
どうにも苦手な仕事が有って困る人がいるそうです。
どうにも嫌で嫌で、その仕事をしなければならない、となると
病気になるそうです。
嫌なので、やっつけ仕事をせずにはいられないのだそうです。
例えば廃油をタンクから抜くのが嫌いだ、とかで、
どうしてもいい加減になって色々失敗をするそうです。
なんだかプロフェッショナリズムの感じられない話ですが、
結果は不充分な整備で故障の原因になります

日本人の友人(女性)がドイツ人の空手の高段者と結婚しました。
彼は、仕事は休まないし、よく根気の続く人なのですが、
結婚してから友人は彼の意外な弱点に気が付きました。
ジャガイモの皮むきをしたことが、
何とそれまでになかったとのことで、
結婚してからやってみるとこれが大の苦手でした。
空手の練習や家具工場の仕事なら何時間続けても平気です。
でも、皮むきは嫌で嫌で我慢できなくて、
涙を浮かべてジャガイモの皮をむいていたそうです。

ガンビアには生産している物があまり有りません。
ピーナッツの生産は多いのですが、
それを商品にするのは隣のセネガルで、
ガンビアではそれを買ってきて食べているのです。
唯一の工業らしいこのビール工場の、
社長がデンマーク人なので、
工場を見学して話を聞きに行くことになりました。
しばらく病気で休んでいたということでした。
職場に帰ってきてみると、
ビールの蓋が不足していて誰も注文していないとか、
色々滞りが始まっているとのことでした。
在庫の確認をする習慣をつけるとか、
予定通りにするのが難しいのかもしれません。
自力で貧困から脱出するためのハンディになるもののひとつです。
それでも今、立派に稼動しているということは、
会社が地元の住民に適合しているのでしょうが、能率は悪そうです。

こういったことは何故なのでしょう?
私達は学校に通って、
嫌な授業でも一定の時間は机に縛り付けられる経験をしていますが、
これが役に立っているのでしょうか?
「仕事となったら仕方が無いからやる」と言う程度のことでも、
その習慣をつけないと、出来ないのでしょうね。


←前回記事へ

2005年2月3日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ