前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第187回
ブランドマニア 中国

中国で店を開いたイタリアのアルマーニ社は、
自ら「中国で苦戦しています」
と告白している数少ない会社だそうです。
他のブランドに比べて“アルマーニ”は
マークがはっきりと見えないからだ、ということらしいです。
それでもアルマーニは、コンセプトを変える予定は無いそうです。
そういえば中国で見た、服や靴のブランド品の偽者には、
一目で偽者と分ってしまう程にも、
大き過ぎるロゴが付いていました。

日本でも昔の関西の夜店では偽の金歯を売っていたそうで、
歯に被せてお金持ちに見せようとした、
おかしな時代があったそうです。
中国の値打ち物への憧れは、昔の日本以上かもしれませんが、
そう悪いことでもないのは、
日本製品の質が上がったことでも分ります。
「ブランドだ」と言っても、中国ではヨーロッパから来た物は、
それだけで、全てブランド扱いだそうです。
それで、デンマークでは高級品とは言えないメーカーも、
中国ではブランド物で通ります。
しかし、魅力あるブランドにするためには、
強力なマーケティングが必須です。
ジャック&ジョーンズ、ヴェロ・モダ、オンリー。
この3つのデンマークのモード服の会社は、
成功して、現在、中国で900の店舗を展開しています。
ルイ・ヴィトンやアルマーニほど高くなくても、
中国の標準から見ると高価なのです。
“お買い得品”よりも“高級”ムードで売れているようです。
この辺りがポイントのようです。

デンマークのバング&オルフソンの中国のパートナーは、
香港の成功者の会社だそうです。
香港の彼らのその会社は、
ポルシェやベンチュリーやロールス・ロイスなどの
高級車も扱っています。
そこで、ショーウィンドウのB&Oのプラズマ画面には、
最新型のポルシェを映してイメージを創りました。
中国では、
こういう絶対に必要な高級イメージ創りに成功したことが、
オープンした当初から成功した理由であろう、とのことです。
B&Oの製品ならロゴを大きく取り付けなくても、
個性があるのでそれが充分目だっていますね。
B&Oは、今年はまず北京に店を開いて、
広州上海と合計80万人の
購買力の有るお客にターゲットを絞るそうです。
「世界最大の高級品のマーケット」と、
デンマークの新聞も書いています。


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2005年4月4日(月)

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