前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第194回
メイク ラヴ ノット ウォー

グリーンランドに働きに行ったデンマーク人達に、
色々な話を聞きました。
若い男性の学校の先生は、初めての授業で、
受け持たされた低学年の児童と教室で対面して、びっくりしました。
「イエス、ノー」の答えが、まったく返ってこないのです。
イエスの場合はうなずいているので、
すぐに返事の代わりだと分りました。
しかし「ノー」が、眉根を寄せることとは、
なかなか分かりませんでした。
日本でも寒い地方では、余り口を開けませんが、
それより寒いグリーンランドでは、
まったく口を開かない会話もあるのでした。

グリーンランドでタクシーの運転手をしたことのある女性は
「もうこりごりです」と、言っていました。
ベロンベロンの酔っ払いが、車に乗せろと寄ってきますが、
彼女は嫌なので断わります。
すると酔っ払いは怒って、
その辺に有る石でも氷でも、掴んで投げつけてくるそうです。
食欲のままに食べて飲む自然な生活様式に、
アルコールというおかしなものが入ってきて生活が崩れたようです。
彼女が言っていましたが、
グリーンランドの人は教会が大好きで、
日曜日には楽しそうにやってくるそうです。
「でも、私の目には教会より、
皆と集まるのが好きでやってくるように見うけられました。
そのことをグリーンランド人に質問してはみませんでしたが。」
と、いうことでした。
ちなみに彼女は「エホバの証人」の会員です。

グリーンランド人のセックス観は、以前は非常に自由なものでした。
大変フリーで、暇な時には大勢で集まり、
暗くして、誰が誰だか分らないようして遊んだのだそうです。
その後で部屋を明るくして
「私はあなただと分った。というのは・・・」
と、えんえんとその話をして時間を潰したそうです。
又、男性のお客があると、主人の奥さんが客人と同衾したそうです。
「グリーンランドの春は何も無い春です」ということで、
お客さんへのサービスに代えたのでしょうか。
私の読んだグリーンランドの物語は
「カヤックで何処かに行ってそこに住む部族を殺した」と、
いうだけの短い「ウォー」の話が非常に多くみられました。


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2005年4月13日(水)

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