前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第270回
日本の収入格差

先日、
「デンマークは貧富の差が欧州で一番少ない」
という記事を読みました。
記事には、ジニ係数とかいう格差を測る物差しがあって、
欧州の国の数字が載っていました。

それで思い出しましたが、
今年は世界の若者の集まりがデンマークであって、
「デンマークは中国より共産主義的で福祉が行き届いています」
と、中国から来た若者が興奮してコメントしていました。
「皆で貧しく」が昔の共産主義国家でしたが、
現在は貧富の差ができて、しかも社会保障がまだ不十分です。
資本主義の西洋で、平等の看板を出していない国が、
中国の目標に達していたのが意外だったようです。
それと同時に、実質はともかく数字の上では、
世界で1、2の豊かな国となったデンマークが
「皆が豊かな国」に見えたようです。

そこで、“はて日本はどうなのだろう?”と、
インターネットで調べてみると、
1984年あたりから、格差が広がり続けているそうです。
日本は比較的平等の欧州型から、
先進国としては例外的に格差の大きい
米国型に近づいているそうです
昔、毛沢東に会って、
平等な日本社会の自慢話をした政治家がいたそうです。
調べるまでは私は
“収入という点では今もそうなんだろう”
と、思っていたりして、大変ボンヤリでした。

1984年というと、バブルの弾ける少し前から、
すでに日本の格差は広がり始めていたことになります。
「国内で物が売れないのが今回の不況の原因」
とQさんは分析されています。
と、いうことは、新しく買いたいものが世の中に少なくなり、
同時に欲しくても買い難い人が増えてきたいうことでしょうか。
そう思って数字を眺めると、
消費を支えてきた均一な豊かさが崩れたのは、
不況の前兆のようにも見えてきます。
それでも「まあいいや」と思える人はいいですが、
そうでない人は
頭を使って自衛しなければならない時代になりました。


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2005年7月28日(木)

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