お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第98回
リスクが大きいからといって、儲けが大きいとは限らない

最近、商売をしたいという女性がふえていますが、
そうした人が考えることは、小さな店を開く方法はないか、
ファッション関係の店にしようか、喫茶店にしようか、
それともレストランかスナックにしようかということなんですね。

経験のない人は、損をしたときの心配はあまりしない。
成功したときのことばかり考えるんです。
商売の成功・不成功を決定するのは、ネックになっている部分ですから、
いちばんネックになっていることを解決することが鍵になります。
お金を出して、きれいな店さえつくれば、
もうできたと早合点する人がいます。
しかし、実際にやってみると、人まかせではうまく行きません。
ちょっと文句を言うと、使用人はすぐやめたりします。
結局、自分で店に出なければならなくなり、朝から晩まで働かされると、
うんざりして、ニカ月もしないうちに
「こんなはずじゃなかった」と言って店をしめたくなります。

それからあわてて契約書を見ると、
敷金は十年間は返却されないと書いてあったりしてびっくりします。
あらかじめ、損をしたときの用意をしていない人は、
こういう目にあわされることがよくあるのです。
では、こうしたリスクが大きければ、
それだけ儲かったときの金額も大きいかといえば、
けっしてそうではありません。
リスクばかりが大きくて、儲からない仕事もたくさんあります。
工場の設備に何億円もの予算を掛けてその事業がダメになったりすると、
一瞬にして屑鉄と化してしまうのです。

工場の設備は、ホテルなどの建物とは違って、
他に転用がきかない。
ホテルなら、土地や建物を人に転売するといった方法も考えられるんですが、
工場の設備は、はずして持っていくにしても、
運送費などが高くついて余計リスクを高くする結果を招きかねない。
リスクが大きくてかならず儲かるのは、
麻薬とか覚醒剤といったものでしょう。
むかしは、世の中が固定された状態のもとで同じようなことの繰り返しでしたから、
リスクの所在ははっきりしていた。
しかし、いまは新しくできる商売が無数にあって、
それらがいつもリスクをともなっていたりする。
ですから、一歩間違えれば、すべてがダメになる
ということも十分に考えられるんです。





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2016年3月23日(水

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