第48回
終点は折り返し運転の起点

株が上がって、土地が上がらない時代に
なってしまいました。
しかし、株という株がみな上がっているかというと、
上がる株がある一方で、
下がっている株もたくさんあります。

どうしてかというと、お金の通り道で
事業をやっていた会社のまわりを
いつの間にか、お金が通らなくなって、
減収減益、なかには大赤字になる会社が
ふえているからです。
お金の方が寄りつかなくなったら、
日本を代表するような大会社でも
ぶっ倒れそうになるものです。
世の中が変わる度に、弱い者がいじめられて
強い者は生き残ると思うのは間違いです。

これから株に陽が当る時代になったと言いましたが、
傾向としてはそうだとしても、これから上がる株と
これからドンドン斜陽化する株があります。
その見極めが必要なんですね。

同じように土地の値上がりする時代でなくなりましたが、
もう土地は何の役にも立たない、
土地はみな駄目ということではありません。
人口が大都会に集まる傾向が以前ほどではなくなったので、
土地に対する需要はかなりスピードがおちました。
銀行からお金を借りてマンションを買っても、
あまり値上がりが期待できないので、
不動産投資の魅力が昔ほどでなくなっただけのことです。

それでも同じ町の中で賑やかになる所もあれば、
新しい開発が行われて
不動産の値上がりが期待できる所もあります。
魅力がなくなったといっても、
賃貸に出したら確実に家賃が上がり、
その利廻りが銀行の只みたいな利息の
何倍にもなる所もあります。
不動産はバブルの頃の十分の一まで
値下がりしたところもありますが、
銀行にお金を借りに行った時に
担保としてとってもらえるのは
いまのところ不動産しかないのです。

みんなから見捨てられた物は人気がなくなりますが、
見捨てられた時に見なおすのも大切なことです。
株についても同じことが言えます。
終点まで行くと、
そこから折り返し運転がはじまるんですから。





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