第84回
フリーターやるなら海外で

ふるさとに帰って親のあとを継ごうとしても、
家業そのものがドンドン駄目になっていますから、
とても無理ですね。
一頃は、大学を出たら しばらくは自由にさせてほしいと言って、
東京や大阪で就職をして
サラリーマンになる人がたくさんいましたが、
一流会社もリストラで
人減らしをやる時代になりましたから、
サラリーマンも気楽なショウバイではなくなりました。

それなら会社を辞めて故郷に帰り、
家業に新風でも吹き込もうかと考えても、
家業そのものが成り立たないところまで来ています。
田舎の商店街の商売はほとんどが
スーパーやコンビニや
レストラン・チェーンにお客を奪われて、
個人で○○工夫をしてやれるような雰囲気ではありません。

それに何度も申しあげているように、
自分の生まれた町で事業をやって成功した人は
うんと少ないのですから、仕事をするのに
自分のふるさとに固執することはないのです。
ふるさとは「遠くにいて想うもの」と言いますが、
仕事をやる立場から言うと
確かにそういうことが言えますね。

どうせ田舎の町へ帰ってもやることがない、
卒業して会社勤めをやってもパッとしない。
ならと言って、大学を卒業しても
就職せずにフリーターを選ぶ若者が年々ふえています。
学生時代の続きのようなことをして
一体どうする積りなんだと
本人よりも親の方が不安がったりしていますが
フリーターの方が居心地がよいし、
別に生活に困るわけでもないと思っている人って
結構多いんですね。
そういう時代なんだなあと
理解できないことはないんですが、
どうせならもう少し飛躍して、学校出たら、
諸国武者修行ときめ込んで
外国へとび出してしまうのはどうでしょうか。
日本国内なら親に甘えたり、周囲に甘えたりできますが、
外国へ行ったら誰にも甘えさせてもらえませんから、
そういつまでも遊ばせてはもらえないですよね。
親としても可愛い子には旅させよだから
ちょうどいいんじゃないですか。





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