第115回
おいしい店には2回続けて行こう

どこに旅行に行っても、一番大切なことは
寝るところと食べることです。
寝るところは高いお金を払えば、
大体、いいところに泊まれます。
宿泊代と宿泊設備は大体、見合っています。
ところが、食べるのは、高いお金を払ったからと言って、
おいしい料理に出会うとは限りません。

一般に、発展途上国では、
食事もホテルのレストランが無難ですが、
フランスやベルギーやイタリアのようなグルメ国では、
食事は外へ出ておいしい店を探すのが
食いしん坊の常識です。
中国は経済的にはまだ発展途上国ですが、
食事のレベルでは先進国ですから、
全国どこに行ってもその町で一番ハヤっている
料理店に行くのが旅を楽しくする秘訣です。

どこにそういう店があるか、
タクシーに乗りこんでから運転手にきいてはいけません。
本当においしい店を
運転手が知っていることもありますが、
おいしい店よりもリベートをもらえる店に
連れて行かれることが多いからです。
ヨーロッパなら
ホテルのコンサルジュにきけばよいのですが、
中国ではホテルのフロントにきくのが一番です。

温州に泊った時も、ホテルできいて
温州饂飩という名物ワンタンの店は県前湯圓店、
温州料理は温州酒家という2軒に行きました、
温州ワンタンは一杯が3元(1元13円)、
胡麻アン入り餅のスープが一杯2元5角、
合わせて1人当りの昼食が5元5角、
夜は紅焼魚皮というフカの皮を炒めた料理、
炒敲魚という魚の肉を叩いて
ヒモ皮うどん状にしたカマボコ炒めなど
4品にビールで2人前100元足らず、
おかげで温州の伝統的な美味を満喫できました。

但し、町の人たちは水槽の中に生きた魚を泳がせて、
その中から食べたい魚貝類を選ぶ
いま風の海鮮料理に心を奪われているようです。
私は戸籍のはっきりしないエスニック料理は
敬遠する方なので、
そういうレストランは避けて2日続けて
同じ店に行きました。
おいしいと思った店に2回続けて行くのも
旅の楽しい思い出になります。


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