第144回 
ナンピン買いは株式投資の定石です

仮に90円で買った日立造船が150円になったとします。
60円の儲けは手数料をひいても
6割くらいの儲けになります。
もちろん、値下がりして
80円や70円になることだってありますから、
その時の覚悟もしておかなければなりませんが、
不用不急のお金であれば、
しばらく放置しておくことができます。
恢復期にある会社の株は必ず恢復しますから、
むしろそういう時に更に買い増しをすると効果的です。
たとえば90円で千株買ったのを
70円で更に千株買いますと、
平均して一株当りの買い値は80円になります。
70円の時に見過ごすと
90円にならないと元値に戻りませんが、
10円上がって80円になっただけでもう損はありません。
そこのところで半分売ってしまうという手もありますが、
90円に戻れば10円儲かったことになります。
こういう株の買い方をナンピン買いと言います。
株に慣れた人なら誰でもこういう株の買い方をします。

しかし、株が下がった時にナンピン買いができるためには
それだけの資金の余裕がなければなりません。
鉄砲玉が一発しかない人は一発打ってしまえば
それでおしまいですが、
打ちそこなうこともあるし、
もう一発あればと地団駄を踏むことにもなります。
そうならないためには小さな資金は小さいなりに
2回か3回かに分けて投資するだけの心遣いが必要です。
どうしてかというと、株を買うと
そのまますんなり値上がりすることは滅多になく、
必ずと言ってもいいほど値下がりをするものだからです。

それはそうでしょう。
押し寄せる波だって上がったと思ったら、
次の瞬間は下がるものなんですから。
その時のことを考えたら3千株買えるお金でも
一ぺんに投資してしまわずに、
3回に分けることが望ましいですね。
もっとも一発しかない弾丸を3発に分けろと言っても
それは無理というものです。
そういう人はガマンをする時間が少し長くなりますが、
やむを得ません。    


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