第147回 
株を買うなら業界のトップ銘柄を

どこの業界にも必ず競争相手があります。
株式市場でもライバル同志が肩を並べて上場しています。
どの業界にも業界1位の銘柄があり、
そのあとに2位、3位と続きます。
業界1位の株価は必ずトップに位置し、
ランクの順序により株価にもひらきがあります。

たとえば、自動車ならトヨタが1位、本田技研が2位、
証券界なら野村がダントツに1位、
大和、日興がそれに続きます。
株を買う人はできれば
業界のトップ銘柄を買いたいところですが、
トップ銘柄は値段が高すぎるし、
少ないお金では僅かな株数しか買えません。
そこで2000円の株が1000円上がるよりも、
300円の株が150円上がる方が早いのではないかと
自分に都合のよい解釈をして、
つい安い株を買ってしまいます。

ところが、株は高い株ほどよく上がるものなのです。
株が高いのは安い株より業績がよいからで、
業績のよい株は人気も高いので、
買いを入れる人が多いのです。
株だけは株数の多いのを自慢にしてはいけません。
時価総額がふえることが大切ですから、
値上がりしそうな株を狙うことです。
もちろん、ランクの低い株が
何らかの理由で値上がりすることもありますが、
業界全体に陽が当たる時は、
業績のよい順序に値上がりするものです。
したがって、株を買うなら
その業界のトップ銘柄のことだけ
頭に浮かべればよいと言われています。

そうは言っても、
チャンピオンが入れかわることだってありますよねえ。
半導体の業界ではNECが長い間、優位にありましたが、
「奢れる者久しからず」で
次々とスキャンダルや業績悪化に悩まされて、
いつの間にか富士通に追い越されてしまいました。
しかし、実力が伯仲していると、
追い越された者がまた追いついて
もう一度トップに返り咲く可能性もないとは言えません。
そういう業界は
成長の余地がまだ残っている業界ですから、
高値のあとを追うより
安値の時が買いのチャンスですね。    


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