第546回
日本風焼肉屋はブームになります

いま台湾でブームになっている日本料理は
日本風焼肉屋です。
韓国風の焼肉屋ならかなり昔からあって、
値段も安いのですが、
もう下火になって、あまり人気がありません。

最近、角川書店が台湾で発行している
タイペイ・ウオーカーでも、
日式肉と題して
台北の日本風焼肉屋の特集をしていました。
いま日本で400店も店を持っている牛角の社長さんが
台湾進出に興味を持っているときいて、
私は先ず東京の恵比寿にある牛角に行ってみました。
そのあと台湾から焼肉屋の経営に心を動かしている連中が
東京にとんできたので、今度は渋谷の牛角に行きました。
どちらも若い男女で一杯で、
9時半になって勘定を払って外へ出ようとすると、
階段の両側に順番待ちのカップルが外まで並んでいるのには
びっくりしました。
景気不景気とは全く関係のない新しい社会現象なんですね。

このことは台湾に行って、
路地裏にある日式焼肉の店の前に立った時も同じでした。
私は本年とって35才の牛角の青年社長と
その4人の部下と一緒に、
台北の6条通りの奥にある焼肉屋路地に行ったのですが、
前日に予約しておいたにも拘わらず、
30分以上も待たされました。
表通りの大きな中華料理屋や日本料理屋はガラガラなのに、
煙りでもんもんしている路地裏の日本風焼肉屋は
外に人が立って行列をしているのです。
時代が変わり、風俗も変わりつつある
というよりほかありません。

この調子で行くと、台湾にも、北京や上海にも、
牛角のような店ができることは間違いありません。
創業して僅か5年で400店舗つくった青年社長なら、
忽ち国境をこえて店を拡げて行くことになるでしょう。
これも新しい商売ですから、新しい人たちの出番です。
うちの日本語学校の日本人の先生も、
先生なんか辞めて店長になりませんかと
口説かれてましたから、
あなたも店長になりませんか。
僕も失業をして仕事がないよなんて言わせませんよ。


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2001年9月7日(金)

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