第555回
台湾に行って仕事の勉強しませんか

100円ショップ・ダイソーの台湾での均一価格は
50元です。
1元は約3.5円ですから175円になって
ちょっと高いのですが、
日本の消費税が外税であるのに対して、
台湾では内税になっているのと、
日本からの輸入に対して運賃と関税がプラスされるのと、
もう1つ、為替リスクが立ちはだかっているからです。
ギリギリの安値に設定しておいて、
万一、為替差損を蒙ったからと言って、
均一価格を引き上げたのでは、
天下の嗤い者になってしまいます。

そういう事情も考慮に入っているので、
少し高目の設定になっていますが、
台湾にはメイド・イン・ジャパンを喜んで受け入れる
日本びいきの空気があり、
また日本製品はかなり高く売られていますので、
50元というのは安いという実感があるんですね。
本当は日本ではメイド・イン・チャイナが
100円ショップのかなりのパーセンテイジを
占めているのですが、
台湾ではいまは繊維製品やプラスチック製品の
大陸からの輸入が制限されているので、
商品は主として日本製に限られてしまう代わりに
却って高級感もあるのです。

とりわけ何万種類と商品の揃った均一店は
いままでなかったし、
安い物は粗悪な物という常識をこえた品揃えなので、
いままでなかった商売として50元ショップには
朝から人が行列をし、
店の中はお買い得品を血眼で探す人たちで
ごったがえしになりました。
売れ筋商品は「所変われば品変わる」で、
日本ならプラスチックの籠や容器に人だかりがするのに、
台湾では陶器とか台所用品の奪い合いなんです。
新聞を見ると、「開店30分間で、売り切れ続出」と
景気のいい報道ばかりで、
何とか胸を撫でおろしましたが、
従業員はお客の帰った9時半から
翌日の商品の補充をやらなければなりませんから、
睡眠不足が続きバテテしまいますよね。

「仕事の勉強をしたい人、集まれ」と書きましたが、
本当に海外に出て開店から
1軒の店をつくりあげて行くことに喜びを感ずる人は
申し出て下さい。
勉強にはいいチャンスだと思います。


←前回記事へ

2001年9月16日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ