第607回
北京オリンピックのおまけはこれ

株の安い時はこちらも手元不如意ですから、
思うように手が出ませんが、
そういう時でないとチャンスはないことも事実です。
だから、無理を承知でないと、
チャンスを前髪でつかまえることはできません。

私はこういう時こそ
海外旅行をしなさいとすすめていますが、
何のために海外旅行をするかというと、
できるだけ広く世界を見て、
チャンスにめぐりあいたいからです。
オリンピックの開催地に決定した北京に来れば、
北京に何が起ろうとしているか、
肌で感ずることができます。
先ず向こう7年間、全力投球で公共投資が行われます。
ホテルやアパートの建設がそれに続きます。
ドンドンと人が集まってきますから消費もふえるでしょう。

オリンピック関連の株はないかと株式投資になれた人なら
誰でも考えるでしょう。
北京関連の株は、B株には残念ながらありません。
B株にはないけれど、
香港のレッド・リボンとH株の中から
いくつかピックアップすることができます。
上からあげて行くと、北京控股、北京置地、北京燕化、
首都機場、大唐発電、北京北辰、
北人印刷などといった銘柄ですが、
そのうち北京燕化は中国石油の子会社で、
ガソリンを北京地域で売っているというだけのことです。
資本が大きいのと、
親会社に右へならえをして株価が決められるので、
除去して考えてもいいでしょう。
印刷会社の株も成長からはほど遠いでしょう。

飛行場と電力会社は公共性の強いものです、
業績が伸びると言っても知れているし、
それでも人気づけば油断がならないという面はあるけれど、
強いて選べば電力の方がいいでしょう。
また地域開発という点から見れば
北京置地と北辰実業ですが、
いずれも1ドル台をうろうろしています。
でも不動産が活気を取り戻せば
陽の当るところに出てくる可能性がないとは言えません。
結局、北京オリンピックの本命は
燕京ビールや北京マクドナルドや
王府井百貨店の持株会社である
北京控股(北京エンタープライズ)に搾られてきます。
3年ほど前に香港上場した時、60ドルの高値をつけ、
以後6.5ドルまで下げていたのが
オリンピックの声をきいて10ドル台まで戻しました。
いまは8ドル台ですが、長期持続しても
あまり間違いのない株の1つということでしょうか。


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2001年11月7日(水)

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