第702回
投資向け不動産はまた別です

上海の最高級住宅地はここだという見当は
大体つきましたが、
自分が住みたいと考えるところと、
人に貸して収益をあげるための物件とはまた別です。

賃貸用の物件は大きく分けると、
オフィス・スペースとマンションの2つがあります。
ほかに店舗用のスペースもありますが、
これは分譲されることがあまりなく、
古い物は政府機関の持ち物が多いし、
新しい物は
香港やシンガポールや台湾から進出した開発会社が
百貨店やショッピング・センターとして経営しています。
そうしたビルの上層部のオフィスが売りに出されたり、
売買の対象になっています。

そうした建物のオフィスのそのまた上に
マンションがある場合もありますが、
住居用専門のマンションビルは大抵、
分譲に出されます。
上海の虹橋開発区は
日本人の最も多く集中しているところですが、
オフィスとマンションが混在し、
最下層はコーヒー・ショップやレストランがあり、
また航空会社のオフィスや領事館が入っているビルも
珍しくありません。
そういうところは建築に着工すると共に
分譲に出されていますから、
早くにそれを手に入れて賃貸している外国人も
少なくありません。

売り出された頃は
ブームの最中でしたから値も高く、
家賃が下がりはじめると、
収入が下がった分だけ
不動産の値も下がりました。
早くに買った人は損をしたことになりますが
いまそれを時価で買って賃貸に出すと、
それなりに利回りになります。
管理費に10%ほかに税金を支払ったとしても、
手取りで8%くらいにはなりますから、
将来の不動産の値上がりを勘定に入れないとしても充分、
引き合います。

いずれにせよ、上海や北京の不動産は
私たちの視界に入ってきました。
一時期、アメリカの不動産に
目をつけたこともありましたが、
不動産も株も、将来性のあるのは
何と言っても経済の発展するところですから、
目はどうしても中国に向いてしまいます。


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2002年2月10日(日)

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