第1000回
私なら外国に働きに行きます

10年前、20年前の新卒なら、
自分で職場を選ぶ余裕などありませんでした。
職場はありましたが、求人側が求職者を選ぶ立場にあり、
一流会社ほど長蛇の列に並んで
おとなしく選ばされるのを待つよりほかありませんでした。

もともと就職をする側だって、
本当は自分が何をやりたいのかわかっているわけもなく、
有名企業や何となく心ひかれる企業の採用試験を受け、
すんなり合格すれば運がよかったことになったし、
大半の人は偶然に合格の通知を受けた会社に就職して、
大過なき限り、定年になるまでその会社に勤めるのが
日本人のサラリーマン人生でした。

私はそういう人生に異議を申し立て、
定年は60才でなくて40才がいい。
もし会社がそういう制度にしないのなら、
働いている側が自分で40才定年と決めて、
あとは自分の好きな仕事をやった方がいいと
提案したことがあります。
40才になれば、自分が何をやりたいか大体の見当もつくし、
会社としても40才で定年退職にすれば、
退職金も少くてすみます。
そのあと能力によって契約制に切りかえれば、
年功序列給の重荷に耐える必要がないと思ったからです。

でも大抵の会社は過去の習慣を踏襲して
今日に至りましたので、
莫大な退職金を払って人員整理をする破目におちいり、
ここ数年は信じられないような
天文学的数字の赤字を計上しています。
退職金をもらっても中高年層は
そのあとをどうするか戸惑ってしまいますが、
弱年層にとってはむしろ過去に見切りをつけて
新しく再出発をするまたとないいいチャンスです。

かねてから心をひかれていた職場に転職したり、
脱サラして独立するのもいいでしょう。
でも素寒貧の弱輩が
いきなり独立自営というわけにも行かないでしょう。
私ならどうしますか、とよく若い人からきかれます。
私の答えは簡単です。
私なら外国に働きに行きます。
何もないところからスタートするなら外国のほうがいいからです。


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2002年12月5日(木)

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