第1027回
香港から皆さんに新年おめでとう

新年おめでとうございます。
ことしの正月も私は香港で迎えました。
もうここのところ十何年も
新暦の正月は香港、旧暦の正月は日本で迎え、
それぞれの正月のお年玉を節約しています。

正月になると、
自分がお世話になった人のところへ
挨拶に行くことになっています。
これは日本も、台湾や中国本土も変わりありません。
ただ日本は新暦、中国は旧暦を祝いますので、
私のように双方を股にかけて渡り歩いている人間には
1年に2回も正月があることになり、
うっかりすると1年に2つずつ
年をとることになってしまいます。

正月になると子供たちにお年玉をあげる習慣があります。
所得水準が高い分だけ
日本のお年玉は単位が高いけれど、
お年玉は子供たちにあげるだけですから、
大したことはありません。
日本でわずらわしいのは、
むしろ挨拶に行ったり、挨拶に来られたりすることで、
人のたくさん来る家ほど
宴会の用意や送迎で転手古舞させられます。

それに比べると、香港の正月は子供たちだけでなく、
結婚していない男女はまだオトナの部数に入れてもらえず、
30才、40才になってもお年玉をもらう資格があります。
また使用人や私の住んでいるマンションで言えば、
警備員から玄関番の印度人まで
お年玉がもらえることになっています。
旧暦の正月が近づくと、
年末の挨拶に見えた銀行の人が
紅包というお年玉を入れる紅い袋を
束にしておいて行いきます。
あれを見ると、
旧暦の正月が近づいたなあという実感が湧くし、
そろそろ東京へ避難しなくちゃということになります。

新暦の正月はちょうどその反対ですから、
香港の正月はクリスマスのあとで、
街はまだイルミネーションで賑やかですが、
静かな正月です。
とりわけことしの正月は
例年よりずっと静かな正月ですね。
香港の不動産の値段は高値から3分の1になったし、
失業率は7%台とアジアでもトップを切っているところですから。


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2003年1月1日(水)

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