第1052回
やる気があればできる仕事があります

お金の儲かる新しい仕事を
さがしあてた人はラッキーな人です。
でも誰もが新しい仕事を
さがしあてられるとは限りません。
新しい仕事でなくとも、
世の中にはあちこちにスキマがあって、
うまくスキマに割り込むことができたら、
食うに困らないくらいの身入りはあるものです。

ではどこにスキマがあるかというと、
一つは専門の技術を必要とする分野であり、
もう一つは人のやりたがらない仕事の分野です。
専門の技術にはIT産業やバイオ産業のような
過去になかった新しい分野と、
昔からあるけれど少々気がきいておれば
世間から容易に受け入れられる
デザインとか、クッキングとか、
美容とか健康管理とかいった分野です。

また人のやりたがらない仕事には
俗に3Kと言われるように、
きつい、きたない、きけん、といった仕事が多く、
人手不足の時代には少々高い賃金を払っても
なかなか人が集まりませんでした。
仕方がないので、省力のできるところは省力化をし、
どうしてもそれができない分野は
発展途上国から低賃金の労働力を移入することによって
その場をしのぐようになりました。
たとえば老齢化に伴う看護婦の不足や
高所での作業を必要とする鉄骨作業員の不足は
不況の長期化にも拘らず慢性化しています。
更にまた最近では農家の後継者不足によって
日本の国の農業がピンチに瀕しています。
これらの構造的な人材不足は
いずれも解決を要求されており、
うまくこうした社会的な要求に
対応できた企業を興した人も、
またそうした労働力を提供できる人も、
世間から置き去りにされることは先ずありません。

以上いずれも寛大な資本を必要とする設備産業ではなくて、
手に職を持った人が受け入れられる産業です。
それも日本国内だけではなく、
日本では通用しなくなった技術でも
よその国にいったら充分受け入れられる
余地のあるものもありますから、
先ずその可能性について近隣諸国を見て歩くことですね。


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2003年1月26日(日)

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