第1066回
税理士も国際社会のトップが走れます

では只の税理士だった人がどうやったら
国際会計のエキスパートになれるのでしょうか。
結論から先に言えば、上海に行ってどうやったら
日本企業の会計処理のできる会計事務所をひらけるか
研究して見ることです。

いま中国は経済が高度成長の発展過程にあるので、
政府も旧来の中国式会計法で
処理できないことを痛感しています。
昨年も国際的な会計師の大会をひらき、
国際的に通用する外国の会計師が中国に居住してくれるなら
中国人と同じ居住の条件を提供すると発表しています。
中国の政府は国際的に通用する会計処理を
一日も早く普及させたいと考えているのです。

中国の上場会社には
国際的に通用する会計処理法を採用している企業と
旧来の中国式会計処理法を
そのまま継続している企業とがあります。
当然、国際的に通用する会計処理を採用している企業の方が
投資家から信用されるので、
B株の中でも国際的会計処理に切りかえる企業がふえていますが、
今後この傾向はA株全般にも及ぶことになるでしょう。

日本人としてはそこまでやれなくとも、
さしあたり進出した日本企業の会計処理を
アウトソーシングで引き受けて、
日本の本社に提出する分と中国の税務署に提出する分と
二通りつくることができたら、
商売として成り立つのではないでしょうか。
そのためには双方の会計法に通ずる必要がありますが、
日本の税理士なら日本の会計処理は
一応身につけているわけですから、
中国の現行の会計法の知識を
身につければよいことになります。

それができるためには上海に先ず出て行くことです。
自分で会計事務所を設立して中国人の会計師を採用するか、
共同経営をするかでなければ、
そういう事務所を探がして、
そこの一員として働くことからはじめればよいのです。
そのためにはもちろん、中国語も覚えなければなりません。
身軽に動けるためにはまだ独身であった方が都合がよいでしょう。
どうです、斜陽産業の税理士だって
国際社会のトップを走ることはできるのですよ。


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2003年2月9日(日)

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