第1075回
少人数、小資本でやれる仕事を見つけましょう

失業者がたくさんいて、人手があまっている時でも、
人をやとうとよけいな出費になって
採算に合わない商売があります。
だから最近では、奥さんと二人だけでやっている
日本料理屋もあれば、
自分一人だけで仕入れから皿洗いまでやっている
日本料理屋もあります。
それでも腕がよければ、下手な居酒屋よりは
ずっとお客を満足させることができるのですから、
何とか商売をやって行くことができます。

人件費はコストの中で大きな部分を占めていますから、
どこの大会社でも、どこの客商売でも人減らしには熱心です。
かつては定期昇給もあり、値上げ闘争もあり、
また退職金の問題もあって、
どこの会社にとっても頭痛のタネでしたが、
いまは人材派遣会社からの派遣社員で間に合わせたり、
アルバイトの学生やフリーターで
すませるようになってしまいました。
なかには店長一人だけが社員で、
あとはすべてアルバイトで成り立っている
カフェやレストランもあります。

そうなると、外から見ると大きな組織に見えるけれども、
なかに入ると一人か二人の小さな単位になっている
独立採算制がふえます。
組織は大きくなるほど動きが鈍くなり、
効率も悪くなりますが、逆にそれを細分して行くと、
コストも最低になるし、本人の能力が物を言いますので、
文句のつけようがなくなります。
従ってデフレがすすめばすすむほど、
少人数でやる仕事がふえ、
小資本でできる商売もふえると思います。

たとえば、セールスは大きな組織の下でやるか、
店舗を持ってやるのが常識でした。
しかし、いまは無店舗でもやれるし、
インターネットを使ってもやれます。
新しい人脈づくりに成功すれば、
新しい商売が生まれます。
莫大な投資をしないと成り立たない事業は
敬遠されがちですから、
少人数且つ小資本でやれる仕事を見つけることです。
そういう環境が生まれつつあると言って
よい時代だと思います。


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2003年2月18日(火)

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