第1083回
ベンチャー・ビジネスの視察に行きます

「次のような方は私のところに登録して下さい」という
邱永漢アジア交流センターのお知らせの中に、
「一、アジアの各地で自分の人生を試してみたい若い人……」
というのがあります。
それを見て私のところへ履歴書を送って来られた人の中から
私はかなりの人数を新しい仕事に
世話してあげたことがあります。
うまく行った人もありますが、
途中でさっさと逃げ出した人も、もちろん、おります。

その三のところで
「ベンチャー・ビジネスで一旗あげるプランを持った人」
というのがあります。
それを見て、私のところへ自分のプランを
持ち込んできた人もありますが、
自分がいいプランだと信じ込んでいても、
第三者が見てなるほどと賛成してくれるような
実現性のあるものはなかなかありません。

では何が実現性のあるベンチャー・ビジネスかというと、
昨日取りあげた石油のオリを分解して石油と砂に分解する装置は
発明者の説明した通りの結果が出るなら
有望なベンチャーの一つと考えていいでしょう。
しかし、それだってうまく行くかどうかは
実際に運転してみなければわかりません。
すべての事業が成功するかどうかは
その長所よりネックになっているところが
解決できるかどうかにかかっています。
いくらいいアイデアであっても、
欠点になっているところがうまく解決できないと
不首尾に終わってしまうからです。

折角、マレーシアの会社が受けつけてくれたのですから、
実際に操業しているところを見学に行こうというのです。
一番早くて4月にベトナム視察旅行にいく時に
3日早く出発してマレーシアの現場を覗いてから
ハノイ入りをするスケジュールです。
でなければ5月の下旬に日本からクアラルンプールにとんで、
飛行機を乗りかえて現地に行き、
帰りにバンコックの日本企業を
いくつか見学して帰るコースです。
どちらにしてもこのベンチャーが
うまく企業化できるかどうかを
見に行く必要があると思っています。
一緒に行きたい人は手をあげて下さい。


←前回記事へ

2003年2月26日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ