第1148回
永漢ゴルフ場にプレイに行って下さい

更にもう一つ、私が台湾の国有地を不法使用して
ゴルフ場会員権を販売したために、
懲役1年、執行猶予5年の有罪判決を受けたと
「噂の眞相」が書いています。
その眞相は次の通りです。
私は30年前に台湾の桃園というところに
約30万坪の土地を手に入れて
12、3年前にゴルフ場の申請をしたことがあります。
広大な土地になると、
その中には溝や公有地が含まれています。
当初から国有財産局も立ち合って許可を申請したものですが、
行政院長(総理大臣)が交替すると
猫の目のように政府の方針が変わり、
当分、国有地は売らないと言って
払い下げをとめたりします。
まさか工事の途中でストップしてしまうわけにも行かないので、
行政院長がまた変わってから全額支払いをしました。

それがどうして刑事勝訴の対象になったかというと、
李登輝さんが大のゴルフ好きで、
政敵の民進党が直接、
時の総統を告訴することができないので、
坊主憎ければとばかりに、
ゴルフ場のオーナーに矛先を向けたのです。
既に土地代金も全部支払い済みなのに、
裁判官は民進党の顔を立てて
執行猶予つきの有罪という判決を下しました。
台湾は日本と違い、牢屋に入らないのなら
実害がないからいいじゃないかという気風が強く、
台湾の財界を代表するゴルフ場のオーナーたちが
何人も私と同じ目にあわされております。

李登輝さんは私のクラスメートなので、
「あなたたちの政争のとばっちりだ」と文句を言いましたが、
李登輝さんは「84あるゴルフ場の中で合法は4ヵ所だけで
残りの80がすべて非合法というのは
法律の方が間違っている。
80が合法で4つだけが法を犯しているというのなら、
ゴルフ場の方が間違いということになるだろうが」
と私を慰めてくれましたが、
そのことは新聞にもそのまま載っています。
李登輝さんでもどうにもならないことがたくさんあったのです。

永漢ゴルフ場はいまでも台湾で三本指に入る有名なゴルフ場で、
会員は台湾の一流人士です。
クレームは一切ございません。
皆さんの中でゴルフ好きな人は台湾に言った時に
プレイに行ってみて下さい。
私の友人ですと言って申し込めば、
会員でなくともプレイさせてもらえると思います。


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2003年5月2日(金)

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