第1227回
うまく手をつなぐ方法を考えましょう

政府の事業だと独占ができますが、
民間だとそうは行きません。
激しい競争に曝されて
どっちが生き残るかということになります。
実際には1つの業界で何千何百という同業者がせめぎあい、
最後に何十社か、もしくは何社かだけが生き残ります。
製鉄とか、石油化学とか、自動車とか言った
巨大資本を必要とする業種では、
実際に参加できる企業はいくつもありませんが、
そういう大企業でさえも
時代が変わると一本立ちが困難になってしまいます。

つまり同業者の中で淘汰がされるだけでなく、
時代が業種そのものを淘汰することも起ります。
従って或る時代の成長産業は
次の時代は成長産業でなくなるし、
花形産業も花形産業でなくなってしまいます。
その頃には次の成長産業や
花形産業が現われていますから、
同じ企業が長く同じ位置にいることもありませんし、
同じ企業が次々と変身して
次の成長産業、花形産業であり続けることも
先ずありません。
むろん、どの企業も必死になって
生命力を発揮しようと努力しますが、
時代の変化と供にかつての4大婦人雑誌のような運命を
辿るものなのです。

戦後の日本の産業界も、
昭和20年から約15年あまり
繊維や石炭を首軸にした時代が続きましたが、
高度成長時代に入ると、
工業生産を中心とした体制に変わり、
それが30年も続きました。
トヨタも日産も戦前からありましたが、
ソニーやホンダは戦後誕生しただけでなく、
物の数にも入れてもらえませんでした。
その頃、ソニーやホンダに入社した人たちは、
反体制派、非主流派だったのです。
しかし、それらの会社が日本産業界の主流になると、
今度はそれと入れ代わる新しい種が芽を吹きはじめます。
次の主流派はいまの体制派、
主流派から排除された反体制派、
非主流派の中から必ず現われてきます。
たまたまそういう地球上に
バラバラになっている人たちを
つなぎあわせるつぎ目のところに
私たちはいることになります。
うまくつながると、
大きな仕事になる可能性があります。


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2003年7月20日(日)

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