第1229回
招軍買馬にかかるところです

「ハイハイQさんQさんデス」には期せずして
反体制派、非体制派の人が
集まっているようだと申し上げましたが、
意識していまの政府や大企業に
叛旗をひるがえしているわけではありません。
既成秩序に入りきれなかった人や
既成秩序から何とかして
抜け出したいと思っている人が多いので、
それをうまく結合したら、
次の時代にマッチした新しい力になるのではないか
というほどの意味です。

私はこの15年、
新しいアジアの時代がはじまるという確信のもとに、
全精神を集中して
中国大陸に皆さんが関心を持つように
仕向けてきました。
また自分自身の財産も事業も中国大陸に移し、
中国と日本、中国と台湾とうまくつないで、
1プラス1は3といった
新しい付加価値の創造に腐心してきました。
日本には中国人をバカにしたり、
共産主義に対するアレルギー反応が強かったりして、
ずいぶんと抵抗が強かったのですが、
時の流れには勝てませんので、
日本の大企業も次々と生産拠点を
大陸に移すようになったし、
中国を将来の有望市場と考える
日本の流通業もうんとふえてきました。

そうなると、多国籍にまたがったビジネスが
ニュー・ビジネスになり、
いままでアウトサイダーとして
既成秩序から無視されてきた人々の
働き場所が出てきました。
と言っても大企業が大学を出て
就職もせずに外国に留学に行った若者たちを
俄かに採用するようになったということではありません。
閉鎖社会はあくまでも閉鎖社会で、
閉鎖したまま装甲車に乗って
海外進出に移ったところです。
そういう既成産業界とは別に
新しい舞台で新しい仕事をスタートさせるチャンスが
生まれてきたということです。

そういう仕事のために
人を集め準備にとりかかるのを中国では
「招軍買馬」(軍隊を集め、馬を買う)と言います。
なかでも最重用なのは人材で、
いい人材が集らなければ大事業にはなりません。
いまその準備にかかっているところです。


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2003年7月22日(火)

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