第1282回
オートバイの洪水を見に行きましょう

私はベトナム料理が大好きです。
パリにもベトナム人の町があるときいて、
わざわざベトナム料理を食べるために
出かけて行ったことがあります。
面白いことに、ズラリと並んだレストランの前を歩いて、
ふと立ちどまった一軒がおいしそうだと思って、
店に入って注文すると、
そこがとてもおいしい店でした。

ジグザグと入りこんだ
南北に長い湾岸線に面したベトナムは
海産物にも農産物にも恵まれた
食べ物の豊富な地域で、
料理がまたこっています。
かつてフランス人に統治された歴史があるので
伝統的なベトナム料理にフランス料理の料理法が加わって、
ブイヤベースのようなスープまであります。
華僑もたくさん住んでいて、
中華料理もフランス料理に負けずに
とり入れられていますから、
アジアとヨーロッパの混血料理と言った方が
正しいかも知れません。

いまはその美味が広く知られるようになって、
台湾でも日本でもベトナム料理の店は
よくハヤっていますが、
香港のような中華料理の水準の高いところでも、
ベトナム料理は広く受け入れられています。
本場のホーチーミン市に行くと、
レベルも高くて店も立派なレストランがたくさんありますので、
食事をしにいくだけでも値打ちのあるところです。

ベトナム戦争の遺跡を見るのは気の重いことですが、
ホーチーミン市の周辺には
日本や台湾の企業の進出した工業団地もあって、
経済の開拓もかなりの勢いで進んでいます。
資金は中国大陸よりも更に一段と安いので、
中国でも引き合わないような労働集約的な仕事が
たくさん受け入れられています。
それらの工業団地も見学に行く予定だし、
現地に進出している日本人の商工会議所の人たちにも
ベトナムの近況の説明をしていただくプランを建てています。
北京はそろそろ冬の気配がしのび寄る季節ですが、
ハノイやホーチーミンはちょうどいい季節です。
ベトナム旅行に心の動く人は
この機会に視察旅行に参加してください。
ホーチーミンの町を流れるように走る
オートバイの洪水を見るだけでも
ベトナムの印象がいつまでも心に残ります。


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2003年9月13日(土)

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