第1360回
ベトナムの焙煎工場を見てきました

ベトナムに行ったついでに、
といっては申し訳ないのですが、
コーヒーの焙煎工場の見学に行ってきました。
ホーチミン市の郊外にある
かなり大仕掛けな工場でした。

ちょうどこれから雲南省のコーヒー園開発に
とりかかるところなので、
ベトナム1の工場ってどんなスケールだろうかと
気になっていましたが、
門構えを見た途端に、
この程度の焙煎工場を持つようになれば、
そこそこの事業にはなるなあと
先ず胸を撫でおろしました。

ホーチミンの焙煎工場は
フランス人がはじめたものですが、
いまは国営になっています。
年に5000トンほどの製品をつくっていて、
業務用、家庭用からインスタント・コーヒーまで、
国内の需要の半分ほどを充たしているそうです。
国営ではどうしてものんびりした経営になってしまいますが、
そこそこ利益もあげているようですから、
あまり過当競争に曝されていない業界なのでしょうか。
外国人がこんなにたくさん見学に来るなんて
はじめてのことだといって、
大へんびっくりしておりました。

いまベトナムのコーヒーは
政府の奨励している事業の1つで、
輸出に拍車がかかっています。
国際競争にも耐えられるとかで、
日本のスーパーでも1キロ600円で売っています。
この調子で開発が進めば
そのうちにブラジルを追いおとすことになるかも知れません。
雲南省がほぼ同じ条件で産量をふやして行くとすれば、
アジアの2大産地になって、
この2つの地域で、
中国と日本の市場を賄って行くことが考えられます。

ベトナムの焙煎設備は
最新鋭には属しないと思いますが、
かなりスケールの大きなものでした。
それに比べると、
いま私のところに持ち込まれている
水蒸気による焙煎装置は
遥かに簡単なもので、
従来の焙煎が30分以上かかるのに対して
5分間ですんでしまいます。
それもプロによる細心の技術を必要としませんので、
熟練工の使うカンナと電気カンナほどの違いがあります。
設備費もウンと違いますから、
こちらにかなり分があるのではないかと
意を強くして帰ってきました。


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