第1423回
待つことを知っている人にこっそり

株価の値上がりが
香港H株やレッド・チップを一巡しないと、
人々の目は不動産の方を向かないと思います。
不動産株といっても香港市場を代表する
長江実業や新鴻基や恒基地産のことではありません。
香港の不動産業者で
中国の不動産を専門に手がけている企業のことです。

これらの株の中には
大不動産業者の子会社である恒基中国とか、
新世界中国もあれば、
日本人にはほとんど知られていない
湯臣集団とか、天安中国とか、
新天地の開発ですっかり有名になった
瑞安建業と言った銘柄もあります。
また越秀投資、北京北辰、華潤置業など
中国株に一応名を連られていますが、
あまり業績のあがっていない株もあります。

いずれも一長一短あって
無条件にとびつき買いのできる内容ではありませんが、
不動産株に共通して言えることは
長い長いトンネルをくぐり抜けて、
漸く広野原が見えるところまで出てきたということです。

恒基中国と新世界中国が肩を並べて
億単位の赤字を計上したのは、
もうこれで大丈夫だろうという安心感が
持てるようになったからでしょう。
この際、ウミを出しつくしても
1株の資産が12ドルもある不動産の株が
2.6ドルで買えるとしたら、
買う気を起しますか。
また最も不動産の値上がりの激しい上海に
集中して投資している
トムソン・ゴルフクラブで有名なトムソン・グループが
今年は確実に配当するときいたら心が動きますか。
更に1株がたった28セント(3.8円)の天安中国が
ちゃんと黒字決算をして
配当を約束しているときいて
ジッとしておられますか。

以上はいずれも皆さんが
ふだん相場の動きに気をつけている香港中国株の
ワクのそとにある中国関連株です。
ぜひお買いなさいとすすめているわけではありません。
いままでずっと日蔭におかれていた中国不動産に
陽が当りはじめようとしていることを
耳打ちしたかっただけのことです。
待つことに耐えられる人だけが
こっそり資料をめくって調べて見て下さい。


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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