第1526回
中国に新しい消費経済の時代が

人間はどこに行ったらお金が儲かるか、
あまりよくわからないけれど、
お金はよく知っています。
お金は儲からないところから逃げ出して
お金の儲かりそうなところへ動きます。
だから、お金の動く方向について行けばいいのです。

もちろん、お金も自分で動くわけではありません。
お金を動かすのが上手な人がいて、
その人に連れられて
お金の儲かりそうな方向へ動きます。
まだ誰も気がつかない時に、
人に先んじて気がついた人がいて、
その人が何もないところに道をひらきます。
でもそういう先見性のある人が
一番たくさんお金を儲けるわけではありません。
そういう人はむしろ余計な苦労をして
開拓者の苦しみを
一手に引き受けることが多いようです。

そのあとに続いて、
先人の切りひらいた道をひろげたり、
新しく方向づけをした人の方が事業に成功して
金銭的に恵まれます。
だから先覚者にならなくとも、
せせらぎが小川になった頃合いに、
お金の流れて行く方向に棹させば
成功の確率は高いと言えます。

そういった意味では、
私は10何年も前から
工業生産による付加価値の大半は
日本から逃げ出すだろうと予知していました。
アジア中を見てまわって、
多分、お金儲けの舞台は
中国に移るだろうと考えたので、
お金と技術を持った人を誘って
中国へ移りました。
でもはじめてやることですから失敗も多く、
必らずしもすんなりと事が運んだわけではありません。

10何年たって見ると、
日本だけでなく、世界中のお金が
中国大陸に向って動いています。
いまから人のあとについて
ノコノコと出かけて行くのでは
遅すぎると思うかも知れませんが、
直接投資から株式投資まで、
これからが本番なんです。
決して遅いことはありません。
みんなが急速にお金持ちになって
本格的な消費経済になるのは
むしろこれからです。
鉄や石油やアルミなどの素材が不足して
10何年ぶりの値上がりをしはじめたのは
新しい時代がはじまった何よりの証拠です。


←前回記事へ 2004年5月14日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ