第1543回
耀華ピルキントンの工場見学はこれで2回目

今回の考察団では
アモイの北京大学のバイオの工場のほかに
上海で耀華ピルキントンの工場見学をしました。
耀華ピルキントンの見学は
今回で2回目(私は3回目)ですが、
訪問直前に昨年度の業績と配当の発表があり、
売上げは微増でしたが、
何と1株につき0.24元の現金配当と
5割の無償配当という
日本ではとても考えられないような高配当に
一同がびっくりしていました。

はじめて私が耀華ピルキントンを訪問した時は
売上げ5億元に利益が2億元もあって、
その2億元を全部、株主に配当したので、
株主は出資金に相当する資金を全額回収し、
あとの株はタダ。
その株を上場して2億元を公募し、
2本目の生産ラインに注ぎ込んで、
その後、産業界がかなりピンチにおちいった時も
ずっと配当を続けてきました。
上海B株の中では
一番株主に報いることを知っている株の一つであり、
それを好感して私も株主の一人として
ずっと株を持ち続けています。

株価は一番高い時が2ドル、
私が買った時は20セント前後、
アメリカの投信が整理のために投げた時が
瞬間的にたったの4セント
(これを見ても私は投信に不信感を持っています)。
いま0.75ドルとして権利落ちすれば
株が割れて0.5ドルになります。
現金配当をもらった上に
株価が元へ戻っただけで5割儲かったことになります。
A株とB株の差が倍もあり、
双方が一緒になった時のメリットも期待できますが、
それがなくとも配当の利廻りだけで
長期保有するだけの値打ちがあります。

ガラスの需要は建築ブームと
自動車ブームに支えられており、
中国には世界的水準の生産ラインは10本しかなく、
その中の4本を耀華ピルキントンが占めていますから、
長期投資向きと言ってよいでしょう。
その変わり自動車株や鉄鋼株や石油化学株のような
派手な動きはありませんので、
今日買って明日にも酬いられるということは
先ずありません。
工場を見学すれば、
そういうことがよく理解できます。


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