第1615回
原宿、渋谷、代官山の次はどこ?

はじめは人の建てたマンションや
オフィス・ビルの一室を買っていましたが、
そのうちに自分で建てて
一部を分譲する手口を覚えるようになりました。
でも一戸建の家に住む習慣がついたので、
自分がマンションの一室に住む気にはなれません。
のちに香港でも北京でも上海でも、
マンション以外に住むところがなくないので、
いまではマンション住まいが平気になりましたし、
マンション選びにも
一家言あるようになりました。
しかし、東京で自分の家を建てる時は、
どんな家を建てるかよりも
やはりロケーションが一番気になりました。

私は通勤に使う時間を節約するために
職住近接が大切と思っているので、
どんなに環境がよくても、
仕事場から遠いところを選ぶことはありません。
職業柄、自宅に人が訪れることも多く、
時とすると自動車が
5台も10台も並ぶこともあります。
そういう駐車や停車の便を考えると、
環状線の中で
不適当なところは少なくはありません。
都心に近いほどいいと思う私でも、
そうした条件を考えると、
結局、また環状線のそとへ出てしまいましたが、
どうせ選ぶのなら住宅地として
将来ムードのあるところを探すべきだと思いました。
そうして選んだのが
いま東京の家にある青葉台ですが、
30何年前は西郷公園と隣り合わせというだけで、
何もない淋しいところでした。

ところが、その後、
代官山という若者の集まる町になって、
うちから一歩、表通りに出ると
流行の先端を行く
ムードのある通りになってしまいました。
渋谷にオフィスがあって、
代官山に住んでいるというと、
ビットバレーの住人ということになりそうですが、
意識してその方向に動いたわけではありません。
気がついて見たら
そうなっていたということですから、
本能的にそうなることを嗅ぎつけて
最初から先に乗りこんで
チャンスが来るのを待っていたということになります。
私に言わせると、
そういう第一歩を踏み出すことが
チャンスに近づく方法ではないかと思うのです。


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