第1641回
人民元5000元から振り出したらいかが?

新天地を求めて
大陸まで流れついた日本人の青年たちに
はたして恰好の働き場所があるでしょうか。

実際に上海とか北京に来て、
何とか現地の言葉の日常会話くらいは
できるようになったのはいいとしても、
いざ就職ということになると
たちまち困ってしまいます。
日本の一流企業は
同じ日本人を現地採用したがらないし、
現地採用してもらったとしても、
本社の人事部で
出世コースに乗る人として認めてもらえません。
したがって一時の腰かけとして
食いつなぐことはできても、
あまり長居をするところではない
ということになります。

それに同じ腰かけとしても、
一流企業は取引先もきまっているし、
ネジ1本くらいの働きしかやらせてもらえませんから、
あまり将来の役に立ちません。
そんな仕事をやるくらいなら、
現地で独立して
新しく仕事をはじめる中小企業にやとわれて、
小資本でもできるような
仕事の勉強でもさせてもらった方がましです。
うちの日本語学校の教師は
そうした腰かけの一つとして
よく利用されているようですが、
これとても在留資格がちゃんとしていないと
スムーズにいかないことがあります。

しかし、総じて言えば、
現地で身すぎ世すぎの仕事を探がすことが先決です。
その場合、中国人のサラリーが
1000元とか1500元としたら、
日本人は5000元からスタートする覚悟が必要でしょう。
5000元は日本円で
僅か65000円にすぎませんが、
家賃や物価が違いますから、
家賃を会社が負担してくれたら、
日本の20代から30代はじめの
サラリーマンの生活ができると考えてよいでしょう。
それでも中国人の5倍はありますが、
そんな給料を払ってくれる人があるものでしょうか。
いままで述べてきたことからも
おわかりいただけたと思いますが、
日本人の若い人にはそれだけの値打ちはあるのです。
仕事に対する責任感と
雇用主にあたえる安心感だけで、
私ならそれだけの最低賃金は払います。
そこを振り出しにサイコロを振れば
あとはあなた次第ということになります。


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