第1740回
陽の当る方向へ自分の足で動いて下さい

こうなると、同じ国の中でも
陽の当る場所と陽の当らない場所が生じます。
また世界中を見まわすと、
陽の当る国と陽の当らない国に分かれます。

陽の当らない場所におかれた人たちは
ブツブツ文句を言うし、
陽の当らなくなった国にいる人は、
陽の当りはじめた国に
メシのタネを奪われたと言って
憎しみの情をあらわにします。
でもそれで問題の解決にはならないのです。

先ず陽は万遍なく当るものではありません。
陽当りのよいところができれば、
必らず日蔭になるところが生じます。
ですから、陽当りのよいところにいる人を罵っても
はじまりません。
自分が日光を欲しいのなら、
向日葵のように太陽の射してくる方向に
顔を向けるよりほかないのです。

殊に昨今のように
経済的な陽当りが国境をこえて
異なった国に動くとなると、
定位置にいたのでは
陽が当らなくなるに決っています。
植物なら太陽が戻ってくるまで
待つよりほかありませんが、
動物は自分の足を持っているのですから、
その気になれば、陽の当る国に動くことができます。
少し前までは所得の低い国から所得の高い国に
出稼ぎに行く動きばかりでしたから、
移民局にストップをかけられましたが、
いまではそれに負けないくらいの勢いで、
陽の当らなくなった先進国から
人が技術とお金を持って
陽の当りはじめた国に動くようになりました。
定位置から動こうとしない植物的人間は
メシのタネを奪われたといって
ブツブツ言いますが、
技術とお金と働く意欲を持った人間は
活躍できる舞台が世界中に拡がったのですから
自分の足でその方向に動けばいいのです。
そのことがずっと頭を離れない状態で
ここのところずっとこの原稿を書いてきました。
気がついたら、
また単行本1冊分の分量に達してしまいました。
この続きはどうぞ明日のもしもしQさんを読んで下さい。
もうすぐ年が変わりますが
皆さんもどうぞ元気で新しい年を迎えて下さい。


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