第1750回
少数民族の刺繍を額に入れて飾ります

旅行は大名旅行だけが楽しい旅行だ
ということではございません。
貧乏旅行でも旅行はそれなりに楽しいものです。
三等旅行症状群みたいなことが
問題にされていますが、
エコノミーの狭い座席に
いつまでもしばりつけられていることは滅多にありません。
船旅や汽車の旅と違って早く着くから
飛行機を利用するのであって、
ブエノスアイレスまでぶっつづけに乗っていても、
30時間もあれば着いてしまいます。

私の言っていることは
お金のない時はお金のかからない旅行の楽しみがあり、
お金に余裕があるようになれば、
お金のかかる旅行のやり方もあるということです。
私だって自分の専用機ではありませんから、
ファーストのない時はエコノミーに乗ります。
田舎に行くほどファーストはありませんので、
そういう時はエコノミーに乗ります。
この間も麗江に行った時は
エコノミーに乗りました。
景色の素晴しいところを通る時は
ファーストの窓から見ても
エコノミーの窓から見ても
同じ景色が見えます。
麗江のようなシルクロードの
昔から遺っている古い町に行くと、
どこから見ても素晴しい景色が
目の中にとびこんできます。

旅先でどんなお金の使い方をするかは
人によって違います。
どこに行っても、
人は自分が一番満足の行くお金の使い方をしますから
それはそれでいいのです。
たとえば白族(パイ族)という少数民族の住む
大理という町に行った時、
私は白族の刺繍を施した古着を山ほど買いました。
綻びかかった古着などほかの人から見たら
何の値打ちもないと思うかも知れません。
でも台湾で高砂族の織物を
買い集めたことのある私から見ると、
なかなかの貴重品です。
私はそれを額に入れて
部屋の中に絵の代わりに飾る積りです。
台湾で蒐めた民芸品は
台南市政府に寄付してしまいましたが、
いまになって見ると
その値打ちを知っている人にとっては
なかなか手に入らないものです。
中国の地方に行くと、
まだそういう民芸品を道端で売っているのです。


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