第1769回
運のいい人も運の悪い人も一読を

もう1冊、最近読んだ本で面白いのがあります。
それはリチャード・ワイズマンという
奇術師あがりの心理学者の人が書いた
「運のいい人、悪い人」
(角川書店、定価1400円 税別)という本です。

世の中には
「自分は本当に運のいい人だ」という人と
「自分のように運の悪い人は何をやっても駄目だ」と嘆く人と
2通りの人があります。
「不運な男が傘を売れば、雨はやむだろう。
 ロウソクを売れば、太陽は沈まない。
 棺桶を売れば誰も死ななくなる」とか、
「幸運な男を海に投げ込むと
 魚をくわえて浮き上がってくる」と
どこの国でもそういう見方が当り前になっています。

しかし、人の頭の中を読むのが
何より大切と考えたこの著者は
自分は運がいいと思う人と
運が悪いと思う人の心理分析をして
「人は生まれつき運がいいわけではない、
 運のいい人は自分も気づかないうちに、
 4つの法則にしたがって幸運をつくり出しているのだ。
 その法則がわかれば、
 そもそも運がいいとはどういうことかわかる」
という結論に達して
運を鍛える4つの法則を提唱しています。

その法則とは、
1.チャンスを最大限に拡げる。
  運のいい人は偶然のチャンスをつくり出し、
  チャンスの存在に気がつき、チャンスに基づいて行動する。
2.虫の知らせを聞き逃さない。
  運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする。
3.幸運を期待する。
  運のいい人は将来に対する期待が夢や目標の実現を促す。
4.不運を幸運に変える。
  運のいい人は不運を幸運に変えることができる。

つまり自分を幸運に導いてくれるチャンスに敏感で、
不運をさして気にしなければ
不運はすぐにも心の中から消えてしまうのです。
たとえば道を歩いていて
落下物にあたって腕の骨を折ったとします。
いつも自分は運が悪いと思っている人は
またしてもひどい目にあったと嘆きますが、
運の強い人は、頭に当らなくてよかったと、
自分の強運を祝福します。
ところで、あなたはどちらに属しますか。


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