第1786回
台湾が腐った卵がよく売れるようになったわけ

最近の中国で、農民の暴動が起ったり、
役人の汚職を摘発する動きが瀕発しています。
中国嫌いの人たちは、
政府のタガがゆるんだ証拠として
いまにも中国に政治的危機や
経済の崩壊が訪れる前兆だと報道しています。

農民が暴動を起したり、
デモをやったりするのは、
それをやっても生命に別状がないという
嗅覚が働いているからです。
共産党治下でかなり民主化がすすんでいる
何よりの証拠と見てもいいでしょう。
官僚専制は何も共産党だけの特産物ではありません。
何千年にわたって中国は
帝政下の官僚専制の続いてきた国であり、
中央に任命された地方の役人は
それぞれの地方の王様でありました。
その意向に沿わないやり方をすることは
その土地で生きて行けないということだったのです。

それがスクラム組んで
政府にデモをかけられるようになったのは
経済の発展と共に、人々の意識が変わり、
人民と役人のどちらにも
人権に対する認識があるようになったからと
見ることができます。
共産党に追われて
台湾に逃げ込んだ蒋介石の国民政府についても
同じことが言えます。
私が叛旗をひるがえして
台湾に住んでおられなくなり、
生命カラガラ香港に亡命したのもそのためです。

32年前、私が国民政府に口説かれて
台湾へ戻った時は
まだ官僚専制の気風が台湾を埋め尽していました。
ところが、それから何年もしないうちに
台湾が成長経済の波に乗るようになると、
豊かになった人々の意識も大きく変わりましたが、
それと平行して軍隊も警察も役人も
驚くほど低姿勢になりました。
少し前まで役人の言いなりになっていた商人たちは
役人に不満があると、
役所の玄関で待ちかまえていて
本人が現われると、
腐った卵をその頭めがけて投げつけます。
そのため台湾では一時期、
腐った卵の方が新鮮な卵よりも
高い値段で売られるようになりました。
どうしてかと言うと、
腐った卵をつくった方が時間がかかったからです。
台湾で起った変化が一足遅れて
大陸でも起っていると思えば、
わかりやすいのではないでしょうか。


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