第1963回
目を皿にして中国株を研究して下さい

中国株をやっている人なら
わかることですが、
中国株式市場の配当落ちは(香港市場も含めて)
6月を中心として、
その前の月とその後の月の、
3ヵ月に集中しています。
業績の良い会社ほど業績の発表は早いのですが、
日本のように3月決算は
3月末の株式名簿に乗っている株主に
配当するのではなくて、
株主総会のひらかれる時に
指定した日の株主に配当しますから、
前年の配当を半年もすぎたあとの株主が
受け取ることになります。
あまり納得のできる制度ではありませんが、
これも商習慣ですから、
株価もそれに準じた動きをすることになります。

ことしの中国の株価は、
上海、深のA株も含めて、
10年来の安値で低迷しています。
香港のハンセン指数は
これと別の動きになっていますが、
H株もレッドチップも指数は別としても
鳴かず飛ばずと言ってよいでしょう。
それというのも昨年からずっと
宏観調控(金融引き締め)政策が続いて、
上場企業は資金調達もままならず、
住宅ローンの融資は一段ときびしくなり、
いつ解除になるのか
見当もつかない日々が続いているからです。

そのために株価はジリジリと下げ、
業績悪化を予想する講釈も見られますが、
株価が下げた割りには高配当が続き、
株主の懐具合は決して悪いとは言えません。
それどころか、株価が下げたおかげで、
中国株の利廻わりはかつてないほど
高いものになってしまいました。
鉄鋼株や石炭株の中には
9%、10%に及ぶものもあり、
電力株の如きはことし以後、
電力不足が続くことは確かなのに、
コスト・アップを見越して
株価が一足先に下げてしまったので、
好利廻わりの目立つ銘柄が続出しています。
無配の会社は今後も無配が予想されますが、
株価が下げたおかげで
利廻わりが5%を超える銘柄が
珍しくなくなってしまいました。
ことし以後も好業績が期待されている銘柄も
かなりありますから、
ここは目を皿のようにして
研究する時期に来ているのではないでしょうか。


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