第1969回
中位株の中から倍になる株を探がせ

株に手を出すほどの人なら、
誰でも射倖心はありますから、
安全性よりも一か八かに賭けたがります。
いまの中国株で言えば、
香港ドル2桁台の株を買うよりも、
1ドルで買って
3ドルになる株はないかと血眼になります。
もちろん、そういう株はあります。
うまく探がしあてられないのと、
もう一つはうまく探がしあてても、
その株が上昇気運に乗るまで辛抱しきれなくて
イライラするだけのことです。

いまの中国株を動かしているのは
大体向う3年先までの業績の見込みです。
ことし、来年までの業績が
目を見張るほどに好転する見通しであれば、
株価はいやでも上がります。
株価は稀代のあわて者ですから、
その兆ざしが見えはじめると、
株価がジッとしてはいません。
こちらが気がついた頃には
1ドル台の株はもう3ドルに上がっています。
それからあとは既に勢いづいていますから、
3ドルから6ドルまで届くのは意外に早いのです。

つまり1ドルから3ドルに上がるよりも、
3ドルから6ドルに上がる株の方が
確実且つ動きが早いのです。
なぜならば株価が1ドルの時は、
それがはたして成長株であるかどうか
はっきりしないので、
その他大ぜいのボロ株と一緒くたにされますが、
1ドルから3ドルまで浮びあがると、
業績の伸びが
はっきりキャッチできるようになるからです。
もうどこから見ても
6ドルの仲間入りをしてもおかしくない株が
中途半端なところを
うろうろしているわけですから、
3ドルの株の中から6ドルになる株を選ぶのは、
1ドルの中から
2ドルか、3ドルに上がる株を選ぶより
ずっとやさしいのです。
現にいまの時点で、
そうした角度からB株やH株を見ると、
そうした候補にあがる株がいくつかあります。

ついでに申せばそう考えたとしても、
高値でとびつく必要はありません。
皆が気がつかない間、
株は必らず波に揺られて
一高一低をくりかえしますから、
指し値をしておくと
思ったより安く手に入れることができるものです。


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