第2029回
選挙運動は御輿のコンクールだというのに

私は政治の話などあまりしない方ですが、
こんどの選挙期間中は
たまたま東京にいたので、
各党の選挙演説をテレビや新聞で
うんざりするほどきかされました。

選挙は各党の政策の可否を
選挙民に問うのが本筋でしょうが、
俗にマツリゴトと言われるように、
実際にはお祭りの御輿を担いで
競い合うだけのことで、
終わってしまえば、
元の鞘におさまってしまいます。
政治家が言行不一致だと言って
追求されることもないし、
演出がうまければ過去の不届きなど
すぐに忘れられてしまいます。

ですから
一種のショー・ビジネスと見てもよいのですが、
その主役をつとめる人たちで
自分がどんな役割をはたさなければならないのか
心得ていない人が意外に多いのに一驚しました。
それこそ1分間で何を言いたいのか
観客にわかってもらう必要があるのに、
3分たっても5分たっても、
共感を得られそうなことは
何一つ口から出て来ないのです。

一番ひどかったのは民主党の代表で、
それに劣らなかったのが社民党の代表です。
きいている方の立場など考えずに
自分の屁リクツばかり並べたてるのには
あきれてしまいました。
政治にユーモアは要らないと言う人が
いるかも知れませんが、
政治家にもう少し心のゆとりがなければ、
とても選挙民の共感を
得られないだろうと言いたくなります。

その点、小泉さんならいい
というわけではありませんが、
言いたいことを一点に搾って喋っているので、
すぐに頭の中に入ってきます。
小泉さんに反対した自民党員は
既得権の代表者にすぎないことが
すぐにわかってしまいますから、
選挙の結果がどうなるかは
投票する前から決まってしまったようなものです。
はたして近来にない
自民党の圧勝に終わってしまいましたが、
これが「自民党をぶっつぶす」運動の前ぶれになるのか
という気がしないでもありません。
日本の政治はもう少し新風が吹き込まれないと
生き返った気がしないのと違いますか。


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