中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2310回
職業教育を受けた見習生に御用はありませんか

いま日本ではキケン・キタナイ・キツイの3K分野で
働いてくれる若者がいなくなって、
どこの工場でも人手不足に悩んでいます。
と言って無条件に外国労働者を入国させると
あとでトラブルのもとになるので、
入国にきびしい条件がつけられています。
いまのところ、
許されているのは見習生(みならいせい)の期限つき受け入れくらいなものです。

業種によって見習期間は1年から3年までありますが、
受け入れ企業は
見習生が日本人の若者のやりたがらない仕事を
一手に引き受けてくれるので、
とても助かっています。
ところが、受け入れ側がいくら望んでも
思うような見習生が集まってくれません。
私の知っている企業はパン屋さんですが、
パン屋はまだ皆が起きて来ない
午前2時、3時から仕事にかからなければ
朝の店びらきに間に合わないのに、
そんな時間に働いてくれる日本人の若者は
鐘や太鼓を叩いて歩いても見当らなくなってしまいました。

ですからその代役をしてくれる
見習生が来てくれれば大助かりですが、
中国はもとよりのこと、
タイやフィリピンに行って探しまわっても、
昨日まで野良仕事をしていた文明の匂いから程遠い農家の
それも30才をこえたような年輩者しか来てくれません。
見習生として来てくれる青年が技術を覚えて、
それを身につけて国へ帰ったら、
それが国の発展に役立つ様でなければ、
どちらにとってもメリットのある話にはならないのです。

ところが、寧夏自治区に行って、
そういう受け入れ体制にうってつけの
職業教育を受けている若者たちの大群に出会ったのです。
中学卒業してから3年の教育を受けている者もあれば、
高校をでてから受ける専門学校もありますから、
卒業生はいずれも20才前後の元気のいい若者たちです。
自動車の修理学校から料理のつくり方を教える学校、
更には機械やメッキの扱い方から
電気製品の修理まで教える学校から
看護婦や付添婦の専門教育をする学校まで何でもあるのです。
思いもかけずそういう学校の卒業生の
就職の斡旋をしてくれませんかと頼まれてしまったのです。


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